2018年 7月 21日 (土)

和食の笠原将弘さんが作っても…場当たり食材探しと思いつき料理

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   <キッチンが走る!(NHK10月1日、15日午後8時)>キッチンワゴン車に俳優の杉浦太陽と料理人を乗せ、先々で旬の食材を調達しながら関東甲信越を走り、オリジナル料理を作ってみせるという番組。1回目の放送は「高原野菜でヘルシー 秋の那須満喫!」ということで、那須高原の野菜や牛乳を使った料理でした。料理人は和食の笠原将弘さんでしたが、「うまそうだ 食べてみたい」と思っても、出かけて行って食べられるところがないわけで……。まあ、地産地消にひと工夫というのがNHKの狙いなのでしょう。

那須で「那須どり」、鎌倉で「鎌倉エビ」と言われても…

   キッチンワゴンのドライブで入手した食材は、茹でると糸のように縦に裂ける「そうめんかぼちゃ」、甘みの強い「塩原大根」、水気たっぷりの「水茄子」、高原の農家や牧場で育てられた「那須どり」「牛乳」「フレッシュチーズ」というようなものでした。これで料理を作るわけですが、大根を牛乳で煮たり、大根の葉っぱと皮できんぴら、そうめんかぼちゃと水茄子、チーズのサラダなど、まあ、和食としてはミスマッチともいえるメニューを、プロが苦労して創作するところが見せ場なんですが、いまひとつ訴えてくるものがない。

   那須のきれいな景色、地元生産者の苦労や技術なども紹介されますが、それらの話やエピソード、登場する食材、メニューも含めて、「予想どおり」なのです。なになに大根といっても、しょせんは大根ですし、水茄子も最近はよく見かけます。那須どりだって、そりゃ那須で育てられたんだから那須どりでしょうよね。それらを使ってオリジナル料理といったって、調理法は限られますから、やはりメニューに意外性がない。サラダときんぴらですからね。もっとも、そうめんかぼちゃだけは見た目が面白いし、ちょっと食べてみたいなとは思いましたけど、あとはだいたい想像がつく味です。

   この番組に何が欠けているのかというと、懸命さとか真面目さでしょう。食材探しも料理創作も、半分遊びでやっているように見えてしまう。制作スタッフも出演者も決してそんなつもりはないでしょうが、食材調達や料理に『苦労』みたいなものが見えないのです。たとえば、牛乳が欲しいというなら、ただ那須で生産された牛乳というのではなくて、そのなかでもピカイチの牛乳を探し回って調達するなんてことがあっていいように思いますね。そうすれば、どんなにうまいのかという興味がわいてきます。

   隔週放送のようで、2回目の放送は15日の「いざ鎌倉!イセエビ踊る豊潤の秋」。イタリア人の料理研究家が鎌倉エビと名付けられたイセエビと鎌倉野菜を使って料理を作るのですが、やたらに地名がついてりゃ「特産」というわけでもないでしょうに……。

      地産地消に 若手シェフが 味を盛り

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