2018年 7月 16日 (月)

小栗ドリトル飼い主の悩みも治療…本当にいまが「旬」

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<獣医ドリトル(TBS系日曜夜9時)>主演の小栗旬、相手役の井上真央は「花より男子」の高視聴率コンビですから、非常に手慣れたつくりで、完成度の高いドラマに仕上がっていました。小栗はひねた獣医という役を気持ちよさそうに演じていて、本当に「旬」な感じ。テンポはいいし、原作はヒット漫画で話もわかりやすい。フジテレビ系が同じ時間帯にドラマをぶつけましたが、初回を見る限り、歯が立たなかったですね。

動物には優しい悪徳獣医

   TBSはこのところ「医者もの」を得意にしています。「JIN―仁―」は評価も数字も飛び抜けてよかったし、この前の日曜劇場も「GM~踊れドクター」でした。医者や病院というのはそれだけでドラマがあるし、患者や関係者という形で話をからませやすいんです。「獣医ドリトル」はそれに加えて、動物まで出てくる。動物ものというのも、「イヌやネコが出てくるだけで見ちゃう」というファンがいて、これまたそこそこの人気になるんです。このドラマはその両方を備えているのですから楽しみですよ。

   小栗の獣医がただ「誠実で腕の立つ先生」というのでないところがいい。「獣医はビジネス」と言い切って、法外な治療費をふっかける。骨折した競走馬の治療費は3000万円、ネコは100万円ですからね。払えないなら診てやらないよというわけで評判は最悪。悪徳獣医なんて言われる「腕の立つがめつい先生」なんです。

   でも、ぶっきらぼうで横柄なのは人間に対するときだけで、動物には滅法優しい。このあたりは、昨今の安易なペットブームに警鐘を鳴らしたいという意図もあるのでしょう。たしかに、傲慢なのは小栗ドリトルの方じゃなくて、ろくに面倒も見ないで病気やケガのペットをとにかく治せと迫る飼い主の方ですもの。ドリトルが治すのは動物だけじゃなく、そんな飼い主たちの心や悩みでもあるんです。

   脇もしっかり固められています。石坂浩二、國村隼らがドラマの骨格を支え、話に幅を持たせている。まあ、54年も続いているTBSの看板ドラマ枠ですから、さすがといったところです。

      大成功  花より男子の 二番煎じ
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