平凡だから起用された伊藤淳史、死刑囚に驚く姿は適役か

印刷

「モリのアサガオ 第1回、第2回」(テレビ東京)2010年10月25日22時~

   テレビ東京が現代劇での連続ドラマを始めたので話題になった。しかも、主役は新米の刑務官で、配属されたのが死刑囚を収監している舎房という特別な場所。及川直樹(伊藤淳史)は舎房の見回りなどをする係である。筆者は伊藤が「電車男」で主演したころから余り高くは買ってこなかった。小柄で目だけがキョロキョロした醜男のイメージで、演技も上手いとは思えなかったからだ。
   だが、彼は医者ドラマでもいい役をゲットしてきたし、今回も主役だ。ラブストーリーならばイケメン長身の俳優が選ばれるが、巷には冴えない普通人が山ほどいるわけで、伊藤も極め付きの平凡なルックスが幸いしてこの役が回ってきたのか。見るもの聞くもの吃驚する非日常の死刑囚の世界で、驚く姿が適役と言えなくもない。
   2回目の話は反省の見えなかったある死刑囚が、4歳の幸せだった誕生日を境にして、家庭は崩壊し、長じて残忍な殺人事件を起こすに至った過去が明らかになる。死刑執行の瞬間まで描かれていて、いささか辟易するが、このドラマのメインになる、少年野球のスターだった囚人(ARATA)との挿話は始まったばかりである。
   死刑囚は独房で服装も自由、趣味のミニチュアを作ることも許され、作業もさせられない。今後、囚人と刑務官との人間同士の絆が描かれるようだが、日頃余り知りたくもない世界ゆえ、目を背けがちだが、否応なく死刑制度について考えさせられるドラマではある。

(黄蘭)

採点:1
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼

お知らせ

J-CAST Blog 略して「Jブロ」
J-CASTがオススメするブログを紹介!
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中