「嵐」っぽくない二宮和也の『カッコ悪さ』うまい!

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   <フリーター、家を買う。(フジテレビ系火曜9時)>「嵐」の二宮和也が主演です。就職した会社を3か月で辞めてしまい、アルバイトを転々とする息子、家では何もしないくせに文句ばかり言っているオヤジ、うつ病に苦しむ母親、聡明な姉―設定としてよくある話といえば、たしかによくある話ですよ。でも、二宮本人が「腐ってる奴」と笑う主人公を、嵐っぽくなくいい芝居で演じてます。

なぜ家を買うのか…

   人気絶頂のアイドルグループをドラマに使うのは難しいものです。イメージを壊しちゃいけないというので、きれいな役をカッコよく演じさせることが多いわけですが、話の流れから浮いてしまって、散々なドラマになってしまうことが少なくありません。

   その点、二宮は「嵐」をまったく引きずっていませんね。ダメなどうしようもない若者をカッコ悪く演じています。彼はかつて「熱烈的中華飯店」や「拝啓、父上様」などの連続ドラマに出演していますが、その時からきちんとした演技をしていました。多分、アイドルグループの二宮とドラマの二宮というそれぞれの顔をしっかり身につけているのでしょうね。いまのドラマに一番フィットしているタレントかもしれません。

   話はこじんまりとしたホームドラマで、こういうのは老人向けで説教臭いのが多いんですが、このドラマは目標がいま風で面白い。苦心惨憺して社会的に高く評価される大きな夢を実現するというのではなく、マイホームを持つというのですから…。理由はあるんです。主人公のフリーターは「そこそこの学校を出て、そこそこ生きてきた。これがオレの人生さ」なんてふてくされているのですが、それを父親から「そう簡単に生きていけるもんじゃないぞ」と叱られ続けている。しかし、その父親は家庭をかえりみずに働き続けながら、家は借家、妻はうつ病とたいしたことない。家を買うというのは父親を見返し、母親を安心させようということなんですね。家庭を作り直すという意味で、テーマは結構重いし、だからホームドラマなんです。

   これから二宮はものすごく働き出して、その過程で母親がうつ病になった秘密も明らかにされていくのでしょう。両親役も竹中直人、浅野温子でしっかり固められていて、派手じゃないけど楽しみなドラマだと思います。

      そこそこに 生きるってのは 難しい

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