イモトアヤコ芝居うまかったんだぁ!「強い女」熱演

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99年の愛~JAPANESE AMERICANS~(TBS系11月3日~7日夜9時)>TBS開局60周年記念、そして終戦65周年を記念したドラマ。脚本の橋田壽賀子が冒頭のあいさつでこの作品を「遺言」と言っていたのが印象的だった。4月にフジテレビが50周年記念で放映した「わが家の歴史」は、ある家族をコメディ要素をちりばめて描いた感動ドラマだったが、「99年の愛」は戦争と平和をテーマに日系移民の家族を描いた、どっしりとした人間ドラマだ。どちらも開局記念となると、力の入れようはやはりすごい。

「お産じゃ死なないから!」

   貧困から脱しようと1世紀前にアメリカへ渡った日系移民1世。アメリカで生まれ、戦争でアメリカと日本に翻弄された2世。彼らが困難に立ち向かうさまざまな姿が描かれる。日中・太平洋戦争というと、原爆や学徒出陣など国内で起きたことに目を向けがちだが、移民の視点から日本の戦争を見るというのは新鮮だった。

   草彅剛が島根の農村からひと旗あげようとアメリカへ渡った平松長吉役と、長吉の息子の一郎役の2役を演じている。一郎の妻・しのぶには仲間由紀恵。この2人もよかったが、驚いたのはイモトアヤコ。イモトは長吉の妻役として1話に出ていたのだが、妊娠しても「お産じゃ死なないから!」と農地を耕したりと強い女を熱演。『珍獣ハンター』の彼女(まゆげがあの太さでなければふつうに可愛らしい)だが、草彅との夫婦という設定にまったく違和感なく、イモトの芝居のうまさは拾いものである。

   晩年の長吉役の中井貴一と日系人協会員役の大泉洋は「わが家の歴史」にも出ていた。この2人も主演ではないが、うまい役者だけにやはり良い味を出す。

   5夜連続、11時間20分というと長さを感じさせないドラマだった。脚本の素晴らしさもあるが、それに応えられた俳優たちの力を評価したい。

(てらっち)

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