稲垣吾郎のグータラ男 上戸彩の低層の女…新境地見直した

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「流れ星 第4回」(フジテレビ)2010年11月8日21時~

   このドラマで見直した人が2人いる。1人は稲垣吾郎。1人は上戸彩。稲垣吾郎は主人公・風俗嬢の槇原梨沙(上戸彩)の、どうしようもない兄・修一を演じているのだが、妹にたかって借金で車を買うわ、グータラグータラ何をやって稼いでいるのかもわからない。あの稲垣の、一見優しそうで、舌が長いのか短いのかわからない喋り方が不気味な雰囲気を醸し出していて、助演ピカイチである。
   稲垣吾郎はどう見ても主演のルックスではないのに、SMAPの1員ということで、長い間、無理な役柄を演じてきた。今回の、言わば悪役を引き受けたことで、俳優としての覚悟も見えるし、ぴったりの鉱脈を探り当てたとも言える。顔の筋肉の演技の下手くそさがかえって効果を上げているのだ。やってみるものである。
   上戸彩はキャピキャピして可愛らしいが、少々オツムの弱いお姉ちゃん役が多かった。今回は稲垣の兄に付きまとわれて逃げ回っても逃れられない低層の女という、複雑な人物を演じている。長い茶髪に短パン、ブーツというフーゾク嬢の、心の中まで彫琢するにはいささか力不足ではあるが、そこはかとない孤独さと哀愁を醸し出すことには成功している。演出(宮本理江子)の力でもあろう。
   水族館の飼育員・岡田健吾(竹野内豊)が難病の妹(北乃きい)のドナーを見つけるために偽装結婚するという筋には無理があるけれど、純愛に変化するという触れ込みなのでもう少し見てみよう。

(黄蘭)

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