鈴木京香「死のような快楽求める」セカバー待ち受ける『不幸』

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<セカンドバージン(NHK火曜夜10時)>メインタイトルばかりか、各回のタイトルも第1回「不実な指」、第2回「キスして」、第3回「正直な体」……と、「おいおい、大丈夫かい、NHK」と思わず言いたくなる。脚本の大石静と担当プロデューサーの確信犯的な「意気込み」がモロ出ている感じ。

「キスして」「正直な体」NHK大丈夫かあ

   ヒロインの中村るい(鈴木京香)は45歳。そろそろ更年期障害の兆候も出てきた年齢だが、それが17歳年下の鈴木行(長谷川博己)と恋に落ちる。中年女性の「夢」をくすぐろうという魂胆をここまで隠そうともしないのはアッパレと言うべきか。さらにヒロインの仕事は辣腕(らつわん)の出版プロデューサーで、若い恋人は秀才で金融界のエリート。

   「いいかげんにせんかいっ」と、辣腕ともエリートとも縁遠い私はつい悪態をつきたくなるが、それは野暮というもの。ヒロインになりきって、危険な恋に身を焦がすつもりになるのが、多分このドラマの正しい楽しみ方なのだろう。若いイケメン相手に「欲しいのは死のような快楽」なあんて、けだるくつぶやいてみたいわあ、うっとり、とか。

   見る女性にヒロインになりきってもらうため、鈴木京香にまるでモデルのようにさまざまな衣装を着せて歩かせたり、ベッドに寝そべらせたりして、ファッショナブルなシーンを作っている。さすが京香、どの衣装もみんな似合っていて美しい。京香好きのオジサマ、ひょっとしたらオニイサマも、きっとご満足のことでしょう。

   恋人役の長谷川博己ってよく知らなかったけど、どこがいいのか私にはわからない。だが、このドラマにハマった女性層の間では、ちょっとしたブレークがあるようだ。

   憎まれ役になっているのは、すぐに「私ってバカだから」と開き直る金融王子の妻・万理江(深田恭子)。深田はちょっと現実離れを感じさせる持ち味を生かし、無邪気な可愛さが徐々に狂気を帯びていく凄みを演じている。

   さあ、この先、恋人たちにはどんな不幸が待っているのか。だけど、どんな不幸にあっても誰にも同情できない気がする。

カモノ・ハシ

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