「ユーラシアのバイク旅」戸井十月さん面白い!6時間付き合っちゃった

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<プレミアム8 戸井十月ユーラシア横断3万キロの旅~全4回(NHKBShi11月13日午前10時)>戸井十月という作家の作品はまだ読んだことはないんですが、とにかくすごいエネルギーだと感服しましたよ。なにしろ、ユーラシア大陸の西の端っこのポルトガル・ロカ岬から東の端っこのロシア・ウラジオストックまで、3万キロをひたすらバイクで走っちゃうんですから。62歳。すごいエネルギーというのは体力的なことはもちろんですが、自分が生まれ育ったところとは違う文化や暮らし、自然、社会…そして人々と触れたい、知りたい、見てきたいという好奇心と探求心の旺盛さがなによりすごいんですよ。こういうヘンテコリンな男、私は好きですね。

ポルトガルからウラジオストックまで3万キロ

   番組はこれまで4回に分けて放送されたものを、全部まとめて見てくださいという内容ですから、土曜日の朝10時から夕方の4時までぶっ通しの6時間。途中で飽きちゃうだろうなと思って見始めたら、だんだんバイクの音が心地よくなってきて、一緒に旅してる気分にもなってチャンネル変えられなくなっちゃった。結局、ウラジオストックまでずっと付き合っちゃいましたよ。

   戸井さんは五大陸走破という目標を立てて、1997年から北米、オーストラリア、アフリカ、南米と走ってきて、ユーラシア大陸が集大成というわけなんですね。番組では以前走った映像もところどころ挟み込んであって、それ見てたらその十何年かでだんだんいい男になっていくんですよ。まあ、白髪とシワはどんどん増えていましたが、心の底から笑っているし、厳しい気候に難渋しているときの顔も気持ちがにじみ出ている。大変な旅なのに辛そうなこと言わないしね。それでいてときどき哲学的なことを口にしたりする。まあ、魅力的な男です。

   そりゃあそうですよ。何千人という人と出会い、何万という体験をするのですから、内側で醸成するものが違います。あれだけ地べたを走っていれば、道の様子、人の表情、食べ物屋などから、その国の経済や置かれている状況、そうさせているいまの世界なんかも見えてくるでしょうね。俯瞰的に世界を見るというのは、いま一番必要なことなんじゃないでしょうか。

   こんな長くて、ある意味では変哲のない内容の番組を放送できるのは、さすがにNHKだからです。素晴らしい番組でした。戸井さんはとりあえず五大陸を走破したわけだけれど、この人はこれからもバイクに跨ってあっちこっち行くんでしょうね。NHKはずっと追いかけてくださいよ。

      バイク音 男のロマン まき散らし

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