小栗旬「無責任飼い主」叱る『悪徳敏腕獣医』の説得力

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獣医ドリトル(TBS系日曜夜9時)>小栗旬や成宮寛貴みたいなイケメン獣医がいたら、動物病院なのに人であふれかえるだろうなぁ―なんて軽い気持ちで見始めたのだが、ペットを飼う身として共感する部分がいっぱいあって、色々と考えさせられるドラマだ。

「俺はボランティアじゃない」そうだ、そうだあ!

   死んだ夫が自分あてに飛ばしたという鳩を待ち続け、自宅の庭で鳩に餌付けをする弥生(加藤治子)。ドリトル(小栗旬)は弥生に鳩は平和の象徴といわれているが、伝染病の原因になり「空飛ぶネズミ」ともいわれると伝える。

   そうそう、鳩のフンとかって実は結構キケン。筆者の隣の部屋のベランダにも鳩の巣があって、よくうちのベランダにも来たことがあった。フンだらけで、当然ベランダに洗濯物は干せないし、朝からグルッポーグルッポーと鳴いてうるさいしで、大変だったことを思い出してしまった。鳩対策のネットを張ってからは悩まされることはなくなったんですけどね。

   ドラマ後半、猫をドリトルに託そうとした瞳(りょう)に対して、ドリトルは捨て猫は動物病院でなく保健所が引き取ることになっていると言う。

「アンタがいなきゃ生きていけないペットを捨てて、飼い主としての責任から逃れようとしている。俺はボランティアじゃない。獣医はビジネスだ」

   この言葉、今回いちばん共感できたというか、スカッとした。医者に良心は持ってほしいにせよ、彼らはあくまで仕事をやっているわけだから、飼えなくなったペットを押し付けるなんて責任放棄もいいとこだ。そうだ、そうだあ! 心の中で言ってしまった。

   こういうドラマは押し付けがましく感じるものが多いのだけれど、小栗があくまでも『クールな悪徳敏腕獣医』を演じているので、説教くさくもないし、なんだか胸がスッとする。獣医の仕事の多くが、身勝手な飼い主の無知が原因というのも、目下のペットブームへの警鐘として傾聴に値する。いいドラマだと思う。

てらっち

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