2024年 4月 25日 (木)

クリソン集団パフォーマンス…フードコートで次々ハレルヤ

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   街のそちこちにツリーが飾られ、どこでも横並びの曲を流し、雨が雪に変わるとかいう予報を一つ覚えで繰り返す。そう、楽しいクリスマスシーズンの到来だ。

   まるでお仕着せのようなクリスマスソングに飽き飽きしてるのは海の向こうでも同じなのか、動画サイトのYouTubeでは、一風変わったクリソン動画が大人気を博している。動画タイトルにもあるが、いわゆる「フラッシュ・モブ」である。

イスの上で老若男女100人

   フラッシュ・モブとは――いろいろうるさく定義する向きもあるが――ここでは公衆の面前での突発的な集団的行動(パフォーマンス)、とでもしておこう。大きく分ければ、フリーズ(静止する)系、歌and/orダンス系、馬鹿げた行動(ピロウ・ファイト、パンツ姿で地下鉄に乗車など)がある。この動画の場合は、どう考えても歌系のモブである。

   ところはカナダ、観光名所ナイアガラの滝があるオンタリオ州。かなり大きそうなショッピングモールのフードコートである。お決まりのジングル・ベルがBGMで流れていたが、それが終わると、一人の女性が立ち上がり、ヘンデル作曲の「ハレルヤコーラス」を大声で歌いはじめた。「ハーレルヤ、ハーレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ」。キリスト教の神を賛美し、その統治の永遠ならんことを願うこの歌は、厳密に考えるとクリソンではないかもしれない。が、そもそも、厳密にイエス=キリストの誕生をモチーフにしたメジャーなクリソンなど、ほとんどなさそうである。

   それにしても、この女性なぜいきなりハレルヤを歌いだしたのか。ランチを食べにきたお客さんたちが不審そうな表情を浮かべるなか、二番手が登場。さらに次々と人が椅子の上に立ち上がり、コーラスが増えていく。フラッシュ・モブの典型的展開だが、みな堂々として見事な歌声を聞かせる。

   結局、老若男女100人以上が参加した大規模なモブで、フードコートの本当のお客さんはむしろ少数派だったとわかる。それでも、最後には驚きと不審を乗り越え、歌を楽しんだ人が多かったのか、笑顔とともに大きな拍手が聞こえた。そして、参加者は何事もなかったかのように元に戻る――。これも、フラッシュ・モブのお約束ごとのひとつである。

ボンド柳生

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