2024年 4月 23日 (火)

湘南リゾートライフ満喫する砂防林ホームレス村

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   こんなところにも地域格差の厳しい現実があったのか…。先日、「スパモニ」は北海道札幌市で降雪あり寒風ありという極寒のホームレスの越年生活を報じたが、今朝(2011年1月12日)は神奈川県湘南海岸の砂防林で越年するホームレスを取り上げた。

   場所は国道134号線沿いにある長さ11.5キロにわたる松の砂防林。ここに約90人のホームレスが居住している。県有地で居住や伐採は禁止されており、撤去や自立支援をアドバイスしているのだが、居心地いいのか応じてもらえないという。

ロレックスの時計と釣り三昧

   その『集落』を訪れると、ブルーシートが張られた小屋の前でゴルフに興じる60代の男性。一角には家庭菜園なのか、立派に実ったピーマンがある。男性は「サトイモ、カブでしょ、サツマイモやカボチャも育ててる」と無農薬栽培を自慢する。回収したスクラップを売ってコメは買うが、野菜は自家栽培だ。

   ホームレス生活5年という別の50代の男性はもっと優雅だ。回収したスクラップを売って現金を得る生活は変わらないが、釣りが趣味とかで1本30万円という釣竿をはじめ、数十本の竿を持っている。この竿で釣った魚が毎日のおかずという。なかなか口に入らない天然ウナギもある。

   小屋の中に入って見せたのは、ロレックスやカルティエなどの高級時計から高級ライター、小型テレビまで。なにこのホームレス、ただ者ではない。

   番組は2年前も取材したが、「2年間で変わった点は?」と聞かれた60代の男性は「スクラップが少なくなった」

   湘南の海を謳歌している50代の男性も、やはりスクラップが少なくなりこう嘆く。

「これじゃ目一杯きつい。食うか食わないかだな。それでも衣類や靴はただで拾ってくる。まあ、日本人は贅沢になったな」

   「何か問題は?」という質問の答えがふるっている。

「今度の新電波(地デジ対応のことか)を受信できるテレビがない」

   司会の赤江珠緒アナ「厳しい現実と寒さで迎えた年越し。2年前の120人から90人に減ったようですね」

   それでも、夜は路上で寝てしまうと凍死するので夜通し歩き回り、昼に寝るのだという札幌のホームレスに比べると天国と地獄の差がある。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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