がっかり「江」の貧しい劇伴音楽―1年間聴かされるのたまらん!

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「江~姫たちの戦国 第1回」(NHK)2010年1月9日20時~

   鳴物入りどころか、昨年の年末からあらゆるチャンネルを使って大宣伝しまくりの大河ドラマの第1回である。民放ではあるまいし、この大宣伝の費用も受信料だろう。誰も浪費を頼んでいないッ。
   放送が終わったその夜、メディアから感想を求められたが、筆者は余り高得点はやれない。期待していた分、がっかりだからだ。「チェイス」や「龍馬伝」などで当てた暗い画面のリアリズム調を踏襲していて、見辛いのである。絵づらが美しくないのだ。明智光秀に扮する市村正親の顔など真っ暗けで誰だか判然としなかった。
   浅井と市が琵琶湖を望遠して「美しい」というシーンも全然美しくなくてセリフとウラハラ。筆者が最も気に入らないのは、劇伴音楽(吉俣良)である。曲想が貧しくメロディラインも単純にして通俗的、とても戦国絵巻の風格はない。民放のチープな連ドラならともかく、こんなのを1年間聴かされてはたまらん。
   早速、日本テレビの「Mother」で当てた子役、芦田愛菜ちゃんをサラってきて、茶々の子供時代を演じさせた。加藤清史郎くんの夢よもう1度というお涙ちょうだいもあざと過ぎる。つけあがるな。
   江(上野樹里)が成人してからは、波瀾万丈・有為転変、彼女の人生そのものも、歴史自体も面白いから、そこそこ楽しめるだろうが、21%越えの初回視聴率はご祝儀相場と心得たほうがいい。お客様はうつろいやすいのだ。人海戦術で乗り切るのは難儀だよ。

(黄蘭)

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