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大学入試マークシート、鉛筆推奨でシャープペンだめはなぜ?

   大学入試のセンター試験でも使われるマークシートに「朝ズバッ!」は目を付けた。たとえば、なぜ「鉛筆」を使うのか――。センター試験と同じ方式のマークシート読み取り機では、マークは16段階の濃さ(もっとも濃いのが16)でパソコン上に表示されるという。番組で実験してみると、HBの鉛筆は「14」、シャープペンは「11」となった。マジックやボールペンは「02」で、マークしてないと判定されてしまう濃さだ。

   この結果は、読み取り機がシートに光を当て、反射の度合いを読み取る仕組みのためだ。鉛筆のなかの炭素が光を吸収するので、マークの有無が判別できる。シャープペンが鉛筆より薄いのは、成分の違いによる。鉛筆が黒鉛100%なのに対して、シャーペンの芯には黒鉛以外の成分(カーボンすす?)が含まれていて、光の吸収が少ないという。従って、シャーペンのマークが読み取れないことはないが、鉛筆を使うほうがベターというわけである。

「消し残し」でダブルマークと判定

   また、シャーペンは書いた跡がミゾ状態になり、後で消しゴムで消しても「消し残し」になりやすい。「これぐらいなら、ありますよね」(米田やすみリポーター)というマークがほんのり薄く残った――見た目は「消した」と言って差し支えない――状態にして機械に読ませると、濃さは「04」でぎりぎりマーク状態になっていた。

   では、択一問題で答えを書き直したつもりが、「消し残し」で機械にダブルマークと取られることもあるということか。某ネット百科事典では、そうした場合があり得て、それは「無効回答」になるとある。

   一方、番組が大学入試センター広報に聞いたところでは、「消し残しなどによる読み込みエラーは相当数あります。3回エラーが出た場合は目で見て確認する」とのこと。そのものズバリの答えではないのでよくわからないが、センター試験で「消し残し」をやると、単純に自動的に「無効」になるわけではないのかもだ。