「おもてなしの心」老舗温泉旅館が台湾輸出…現地の評判はどうか?

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   モノの輸出からサービスの輸出へというわけか、老舗の和風温泉旅館が「おもてなしの心」をそのままの仕様で海外に進出した。

   さて、海外でどう受け入れられるか、「スパモニ」の立花裕人リポーターが現地を訪れた。

和服を着用し日本名の客室係

   話題の旅館は、「プロが選ぶ全国ホテル旅館百選」で31年連続1位に選ばれている能登半島・和倉温泉の老舗『加賀屋』。その加賀屋が台湾の北投温泉に地元不動産会社と合弁で地上14階、地下4階、客室数90の和風旅館『日勝生加賀屋』を建設し、昨年(2010年)12月18日オープンした。

サービスとは違う

   1泊2食付きで3万数千円とちょっと高めだが、求められる接客サービスや料理などはすべて日本の本店とおなじレベル。違うのは客室係で、和服を着用し日本名を名乗っているものの、全員が台湾女性という。おもてなしの心が客に伝わるかどうかはこの客室係にかかっている。

   客の出迎えから部屋への案内、お茶出し、お召し替えの準備、配膳、そしてお見送りが客室係の受け持ちだが、なれない正座から三つ指を突いた丁寧なお辞儀、襖や障子の開け閉め、配膳の仕方など、本店から駆け付けた教育係による特訓が行われた。

   そこまでして日本独自のおもてなしが海外でどれだけ受け入れられるか。そんな疑問もよぎるのだが、それには次のような経緯があった。

ほぼ満室で台湾人観光客97%

   以前、日本のメーカーが台湾人客を本店の加賀屋に招待したところ、加賀屋のおもてなしが非常に気に入り、口コミで台湾に広がった。以来、台湾人観光客が訪れるようになり、現在、累計で13万人が訪問。それならばということで、加賀屋のブランドでおもてなしの心を輸出することになったという。では、オープンして1か月近く、うまく定着したのだろうか。

   この1か月ほぼ満室で、今のところ台湾人観光客が97%、残り3%が日本人客という。

   スタジオでは取材した立花が「『おもてなし』というきれいな日本語は『表も裏もない』という語源からきていると言われていますが、これをきっかけに世界に広げられるような気がする」と報告する。

   鳥越俊太郎(ジャーナリスト)「英語の『サービス』には置き換えられないね。もっと深い」

   日本で忘れかけている『おもてなし』の深さ。台湾でどこまで伝えられるか…。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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