映画「GANTZ」殺し楽しむ二宮和也の無慈悲と自己陶酔

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   1月29日から公開される二宮和也主演の映画「GANTZ」(2部作、後編は4月23日公開)。原作は売り上げ29巻1350万部を突破した奥浩哉の同名人気コミックだ。

   電車に轢かれて死んだはずの玄野計(二宮)だったが、気が付くと見知らぬ部屋にいて、どうやら息を吹き返したようだ。部屋には謎の球体GANTZ(ガンツ)が置かれ、その球体から異形の星人と戦えという指令を受ける。拒否はできない。頼みの綱は一緒に死んだ幼なじみの加藤勝(松山ケンイチ)。不毛な殺し合いに巻き込まれる2人。はたして生き残れるのか、再び死んでしまうのか―。

   二宮は戦うことに自分の存在価値を見出す玄野を熱演。たしかな演技力で初のSFアクションも違和感なく演じている。

存在感ゼロの大学生が殺人ヒーロ―

   玄野は就活中の大学生。影が薄く存在感ゼロ。内定も取れず鬱々と毎日を過ごしていた。ところが、いきなり投げ込まれた新しい世界では、GANTZスーツを身にまとい身体能力が格段にアップまさしくヒーロー、生き生きと光り輝いている。久しく感じたことのなかったアイデンティティに目覚め、積極的にバトルを楽しんでいく。やむなく殺すのでなく、殺すたびに無敵の自分を実感し、自己陶酔するのだ。二宮は快楽殺人にはまるシリアルキラーすれすれの役を、表情豊かに表現している。

   原作の大ファンの二宮は「玄野ならやりたい」と出演を快諾。二宮のキャラクターなら、暴力を嫌悪し誰も殺さずに生き残れないかともがく加藤役の方がふさわしいようにも見えるが、この映画ではあえてまったく違う二宮を楽しむ方がいいだろう。

知央

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