2018年 7月 21日 (土)

女児刺傷事件の容疑者逮捕「犯行見てない目撃証言」の危うさ

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   山口県宇部市の路上で下校途中の小学2年の女児(8)が顔や首を切られ重傷を負った事件で23歳の男が殺人未遂の疑いで逮捕された。番組リポーターが現地に飛び、110番通報した目撃者にも取材して伝えたが、不可解なことが多くスタジオのコメンテーターも意見が分かれた。

   逮捕されたのは事件現場から100mほど離れたマンションに住む無職の男性。逮捕のきっかけは事件の110番通報した女性の証言だった。

「男が『子供が倒れている』って、それで(一緒に)見に行ったんですよ。男は丸顔で20代。普通の人に見え、落ち着いていましたよ。現場に着く前にその人が帰ろうとするから、『逃げたらいけんよ』と言ったところ、何も言わず歩いて行った」

   現場に到着し女性が110番通報している間に、男は姿を消したという。

   警察はこの女性の協力で似顔絵を作成、男を捜していたところ容疑者が浮上した。家宅捜索では包丁数点などを含む550点を押収し、包丁が犯行に使われた可能性もあるとみて鑑定を急いでいる。

   しかし、容疑者は「人を切ったり刺したりしていません」と犯行を否認しているという。

取り調べに犯行否認

   スタジオでは小木逸平アナが「はっきりした物証はあるんですかね」と疑問を投げかける。たしかに、リポーターの報告によると、目撃した女性は容疑者が女児を刺しているところを見たわけではなさそうだし、家に置いてあった包丁に血痕が付着していたのかなども不明だ

否認事案は慎重に

   新聞報道では「現場付近に容疑者につながる物証が見つかった」という情報もあるが、番組リポーターはこの点に触れていない。

   ジャーナリストの大谷昭宏「山口県警が昨日25日に任意同行を求めており、(犯人と)特定する何らかの情報、物証があったと思う」

   これに対し、ジャーナリストの鳥越俊太郎は次のように反論した。

「否認事案は慎重に捜査をしてほしい。包丁を押収したというが、普通は犯行に使った包丁を家に戻さずに捨てるなど処分する。
おそらく警察は目撃者の証言で逮捕したのだと思うが、目撃証言は間違えていることも多い。この容疑者で本当にいいのか若干疑問がある」

   鳥越はここでは慎重な捜査を警察に注文付けた形だが、同時に報道の姿勢も慎重であるべきは……。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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