2019年 2月 23日 (土)

「30代引きこもり」6割!年金親と共倒れ

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   数年前までは若者の問題とされた引きこもり(ヒッキー)が30~40代に広がっている。去年(2011年)、内閣府が行った調査によると、引きこもりは全国に70万人、その63%が30代だった。

   引きこもりになったきっかけは、就労経験不足や「就職氷河期」と呼ばれる状況の中で、望んでいた仕事に就けなかったというのが多い。こうしたひきこもりの人たちが社会復帰を望んでも、履歴書の空白や社会経験の不足で就職は難しい。

   そして、いよいよ深刻となっているのは、彼らを支える親の高齢化だ。年金暮らしの親は、引きこもりの子供の面倒をもはや見られなくなってきている。

途方にくれる71歳の母親

   キャスターの国谷裕子は「親の年金を頼りに生活するヒッキーが増えているいま、親が亡くなった後をどう生き残るのか。再び社会復帰ができる手立てはあるのか」と問いかける。

   「クローズアップ現代」は30~40代ヒッキーを持つ親たちの集まりである福岡県の「くすの会」を紹介した。60歳以上で構成されているこの会のメンバーは、「社会人としてきちんとした人間関係が作れるのか。それが大きな気掛かり」と話す。また、40歳の息子が引きこもりとなっている71歳の母親は、「何をしたらいいのかわからない」と途方に暮れる。

   引きこもり問題を長年取材してきた池上正樹(ジャーナリスト)はこう解説する。

「本人たちは社会に出て行きたいと思っているんです。でも、今の社会や経済情勢を見れば、出て行くのは難しいとあきらめてしまっています」

   国谷が「雇用状況が厳しく、履歴書に空白の年数があれば就職も困難だという現実も分かるが、なんとかできないでしょうか」と聞くと、「同居している家族の問題もあります。自分の家族に引きこもりがいるということを知られたくないと隠すことが多々あるんですね」と池上は話した。

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