中国・水ビジネス50兆円―リン回収技術売り込め!岐阜市が弾く皮算用

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   このごろ、世界的にいろんな食物や鉱物、植物、あれやこれや、どれもこれも需要が高まってる由。人口爆発脅威的だ論がまたまた盛り上がってきた感のある今日この頃、クローズアップ現代によれば、「水」もまた不足の例外ではないという。世界の水問題に詳しいというスタジオゲストの吉村和就・元国連環境審議官も「これから世界が直面するのは温暖化ではなく水不足」と主張するほどである。

   そんななかで、水の確保や処理などの水ビジネス市場が急拡大しており、とくに伸張著しい中国は水不足は深刻だそうで、政府は水対策に50兆円のカネを投入する予定だそうな。そこでそのカネを狙えと、日本からも水関連企業が参入しているというのが今回のお話だ。

   といっても、中国内のメジャーな地域はヨーロッパの水メジャー2社がすでに押さえおり、金額にして2兆円のプロジェクトを受注しているという。そこで、浄水技術力が売りのナガオカという会社は、まだライバルが進出してない田舎の地方農村部に特化し、トップダウンの即断即決を敢行、一年間で10件も受注したそうな。悩みどころとしては、中国側から合弁事業を持ちかけられたが、技術流出が心配――といったこと。しかし、悩んでいるうちに欧米のライバルに持ってかれては元も子もない、それが社長の考えだ。

市内の水道工事費用ねん出狙う

   一方、意外なところも中国など海外相手の水商売を目論んでいる。地方自治体の岐阜市だ。汚泥を処理してリンを回収するという世界的にも珍しい技術が売り物だが、ビジネスに乗り出した背景にはかなり切羽詰まった事情がある。高度成長期に敷設された水道管が老朽化して故障が相次ぎ、取り替えに毎年10億円がかかる。リン回収技術を売って、その費用の足しにしようというのだ。

   同市の上下水道事業部長は「技術を海外に売って岐阜市の水道が安くなればそれに越したことはない。そこらへんを考えて慎重にやっていきたいなと。そこで儲かれば一番いいんですがね」と話す。

   番組的に海外水ビジネスに取り組む対照的な官民二者を対比させたかったのかどうか、それにしても官のほうは民とはかなり異なる悠長な感じの口ぶりであった。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2011年2月8日放送「中国 水ビジネスを狙え~50兆円市場争奪戦~」)

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