2024年 4月 16日 (火)

大相撲改革答申「名跡売買禁止、部屋4割減」協会やる気なし

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   何とも厳しい言葉だった。

「相撲協会は財団法人という名前だが、内容的にはいわば寄り合い所帯の域を脱していない。すべてが曖昧である」

   きのう(2011年2月17日)、「日本相撲協会の公益法人化に向けての改善策」という最終答申を出した「ガバナンスの整備に関する独立委員会」の奥島孝康座長(日本高野連会長) だ。

   不祥事続きの中、協会の公益法人化のためにという提言だが、奥島座長は「何事もうやむやですませてしまう組織運営では、八百長問題も解決できないだろう。だから組織運営の基本を」ともいった。答申は八百長には触れていない。

   答申を受けた放駒理事長は、「(八百長という)大変な問題をかかえているので、これを解決し次第取り組んでいく」と答えた。答申の内容は、親方、立行司、力士代表で構成される評議員会でも報告された。

   答申は相撲文化を担っていく組織として近代化をはかれというものだが、現状に照らすと相当な改革が必要だ。

   主なものだけでも、①年寄り名跡を金銭で売り買いすることを是正②部屋持ち親方が理事になるのは不適切③部屋の数をいまの50か ら30くらいに減らす工夫を④ 外部理事の増員などだ。

   中島隆信副座長(慶大教授)はこれをこう解説する。

「名跡は協会で働く権利、それが金銭で売買されるのはおかしい。どうあらためるかは自分たちで考えなさい」
「部屋を監督するのと監督されるのが同じ人。師匠だった人が理事になればいい。55歳とか60歳で師匠を卒業して、若い人に譲る」
「力士の数が10人未満が40%もある。稽古の質や量にかかわり、経営も悪化」

「全部やる必要ない」公言する親方たち

   どれひとつとっても難問ばかりだ。中島教授は理事会でも「どうせできっこない」 とか、「全部やる必要はないだろう」とか平気でいう親方がいたという。「期待も半分、失望も半分」だと話す。

   相撲ジャーナリストの山崎正「早くやるべきだったのに、相撲界だけ改革が30年も40年も遅れていた。これをどれだけ納得し、自覚しているか」

   名跡は1億5000万円ともいわれ、借金した親方があり、これをどう精算するのかも課題となる。

   司会のみのもんた「改革はできますか」

   山崎「できないという人と、やらないといけないという人とで隔たりがある。理事長は八百長を解決してからといったが、並行してやらないといけない。認可の時期が迫ってますから」

   八百長調査が長引いて場所の中止が続くと、力士の意欲にかかわるし、ファンも離れる。これは待ったなしで片付けないといけない。

文   ヤンヤン
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