2024年 4月 20日 (土)

「空き菅」破れかぶれ解散「6月説」(週刊新潮)と「3月説」(サンデー毎日))

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   チュニジアで始まりエジプトに広がったジャスミン革命(チュニジアを代表する花から命名された)は、リビアの独裁者・カダフィを追い詰める勢いである。

   そうした激動の世界情勢とはまったく関係ないが、日本でも菅政権を打倒しようという動きが急である。追い詰められた「空き菅」が、破れかぶれ解散に打って出るのではないかと各週刊誌は読んでいる。「週刊新潮」は予算関連法案が通らないことで、子ども手当が4月から児童手当に戻ってしまうこと、中小企業の法人税引き下げもできず、赤字国債40兆円を執行するための特例公債法案も通らないため、株価の下落や長期金利の上昇が起こり、国民生活に重大な影響が出始めるから、菅首相は予算関連法案通過と引き替えに「6月解散」すると推測している。

   「サンデー毎日」は「3月破れかぶれ解散」で、民主党の国会議員が150人消えると書く。どちらにしても、この政権打倒運動は国民とまったく関係ない政治屋たちの「私利私欲」のためだから、ジャスミン革命とは天と地ほどの違いがある。

酒井法子に「小向騒ぎ」聞きたい。ねえ「週刊朝日」さん

   このところ週刊新潮に元気がない。先週号は創刊55周年記念と銘打った特大号だったが、読むべき記事は少なかった。昨年上半期のABC調査によると、「週刊現代」と新潮の差は3万部ほどだが、差はさらに縮まったのではないか。現代から10万部ほど引き離されている「週刊ポスト」だが、関係者の話によると、最近、ポストが現代を抜く号もあるという。確かにポストには勢いを感じる。

   そのポストが小向美奈子のインタビューに成功した。フィリピン・マニラで彼女が語ったあらましは次のようなものだ。

   英語とダンスの勉強をするために、以前から金を貯めていた。マニラに来ることを決めたのは逮捕状が出る前で、逃亡ありきのフィリピン滞在ではない。覚醒剤取締法違反で逮捕されたイラン人の密売人とは、以前付き合っていた男が覚醒剤中毒で、男にいわれて買いに行っている間に親しくなったが、男女の仲ではない。昨年夏前、イラン人から「覚醒剤の売人をやめたい」という相談を受け、悩んでいる男のそばにいてやったのだと話している。逮捕されたイラン人が、小向にも覚醒剤を売ったと話していることに、「違います」とキッパリ否定。日本へ帰って警察に出頭してありのままを話し、法律に触れるようなことがあれば罰をきちんと受けるというのである。

   この号が発売されている頃には小向は日本へ帰り、逮捕されているはずだポストは書いているが、この原稿を書いている時点ではまだ帰国していない。「関係者によれば、帰国日が決まっていない理由は『報道陣への恐怖心』」(SponichiAnnex2月24日より)だそうだが、この騒動を酒井法子はどう見ているのだろうか。以前彼女にインタビューした「週刊朝日」さん、聞いてみてくれないかな。

「幸福の科学」と私の20年前の因縁

   さて、「週刊文春」と新潮が熱心にやっているが、私が取り上げなかった記事に宗教団体「幸福の科学」の夫婦ゲンカ問題がある。今週も両誌で、大川きょう子総裁夫人が夫と教団のおかしさを告白している。彼女は2月24日に教団を名誉毀損で訴えるというから穏やかではない。

   信者数は世界80か国1200万人を自称し、大川隆法総裁が本を書けば、ほとんどがベストセラーの上位に顔を出す。最近では、政界進出も目論んで「幸福実現党」なるものを立ち上げ、400万票集めると豪語したが、23万票しか集められず失笑を買った。

   この教団と私との因縁は、きょう子夫人が新潮の前号で触れているが、1991年、私がフライデーの編集長の時に遡る。フライデーで「幸福の科学」を取り上げ、中で大川氏の経歴に触れた箇所が、大川氏と信者たちの怒りを買い、信者たちが講談社社内に大挙乱入し、全国の信者たちからの電話やFAX攻撃で社業が妨害されたのである。

   その後、信者で作家の景山民夫氏や歌手の小川知子氏を先頭に、「フライデーを廃刊せよ」というシュプレヒコールをあげ、毎日のように講談社の前でデモを繰り広げた。

   夫人によれば、怒った大川総裁は「3日で廃刊にしようと」気勢を上げたが、「次の週もフライデーが出た時の脱力感はすごくありました。あれ、3日で廃刊に追い込めるはずじゃなかったの、と」

   私も初めて知ったのだが、その時、教団内部は別のことで教団の電話回線がパンクするほどのクレームが寄せられていたのだ。

「その原因は、出鱈目な伝道(信者獲得)が横行したことです。総裁が信者100万人を目指せといったものの、そう簡単には集まらない。そこで職員たちは同窓会名簿や電話帳を丸写しして、どんどん会員登録していったのです。そこへ教団の雑誌の購読申込書を送れば、『入会した覚えはない』というクレームが山と寄せられるのは当然の流れです」

   あきれ果てたというしかないが、それでも、お金を出してくれる信者はだいたい3万人はいるそうだ。その信者たちに1口10万円の植福(お布施)を募り、本やグッズを買わせるから、教団には年間300億円が流れ込む。

   夫人は、「今のペースでお布施を集め続けたら、信者が老後の蓄えを全部吐き出してしまって、問題になる」から、総裁に話してくれと教団幹部から頼まれたことがあるという。05年からは株取引にまで手を出したが、結局、損をしたそうだ。

   「幸福の科学」は当初、他の新興宗教と違うスマートで緩やかな宗教団体だと思われていた。だが、結局は信者から金を搾り取り、多くの女性を侍らせ、並みの新興宗教団体になっていってしまったのだ。

   私がこの問題を取り上げなかったのは、この教団が、自分の予想どおりになったことを自慢しているようにとられるのがイヤだったからだが、私が想像した以上に、夫婦仲も教団内部も危ういようだ。

石原新党失敗なら都知事選出場

   都知事選が迫っている。「ワタミ」の渡邉美樹氏が立候補宣言したことを各誌取り上げている。過去のパワハラや不倫疑惑について触れたところもあるが、おおむね好意的である。

   石原慎太郎氏が立候補しないならば、東国原前宮崎県知事や蓮舫民主党議員が出馬しても、勝てると予測している。だがそれも、石原氏が出馬すれば、石原圧勝になる。一部の新聞で「出馬しないと決めた」と書かれたが、私はギリギリまで国政と都知事の両睨みで、石原新党が立ち上がらないのなら都知事選出馬はあると読むのだが、さて、どうなるか。

   〈お知らせ〉ノンフィクション・ライター朝倉喬司さんの偲ぶ会を3月13日(日曜日)、午後5時から一ツ橋の「如水会館」で行います。問い合わせは、03-3261-0781『現代書館』村井まで。

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