多部未華子ぶっ飛んでいるワンコただいま成功中

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「デカワンコ 第6回」(日本テレビ)2011年2月19日21時~

   一子だからワンコ。それが刑事だからデカワンコ。全編、これマンガなのであるが、そこそこ評判がいいのは、主演の花森一子に扮するのが多部未華子だからである。彼女はかつて、「鹿男あをによし」という不思議な連ドラに主演したが、今時珍しい戦前の女学生のようなコンサーバティヴな雰囲気を持っていて、どんなに過激な服装でも、根は真面目な女の子というお約束が出来るからである。
   刑事のワンコはフリフリのゴスロリスタイルで出勤してきて顰蹙をかっているが、異様に鼻が利く。今回はゴスロリが集合するパーティーに潜入して、女と思われていた犯人が実は女装男だったのを暴く手柄の話だ。思春期の娘に手を焼くパパがワンコのボスで、親子断絶になりかけの所を「ちえみちゃんの気持ちを察してあげて」と助け舟を出し、「パパは臭い」と嫌っていた娘を翻意させる。
   かつての大ヒット刑事ドラマ「太陽にほえろ」のテーマ曲が流れたり、パーティー会場のシーンでは、鼻の利くワンコの独壇場なので、ショパンの「子犬のワルツ」が流れたり、全編ギャグだらけ。今期はシリアスな刑事ものやプロファイラーものなどで、女性の主演がゾロゾロだが、みんな同工異曲の金太郎飴だ。うんざりされるのがオチで、ぶっ飛んでいるワンコが逆に目立って得をしているのである。沢村一樹や吹越満、伊東四朗などの芸達者をちりばめて、ちゃっかり大人の視聴者も取り込もうという作戦、今の所、成功中。

(黄蘭)

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