「砂の器」5度目のテレビドラマ化―ハンセン病どう描くか

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   実に5度目のテレビドラマ化である。地震特別番組に変更されたが、テレビ朝日系が今週末の3月12日(土)、13日(日)の2夜連続で放送予定だった「松本清張 砂の器」だ。テレビ朝日としても2度目。主演は玉木宏、原作にはないその恋人役に中谷美紀というキャスティングで、これまでの映画やテレビドラマとはかなり違ったストーリー展開となりそうだ。

   とにかく「砂の器」は野村芳太郞監督の映画の評価があまりにも高く、テレビドラマは常にそれと比べられる宿命にあるが、ドラマ制作マンにしてみれば、それだけに「自分の砂の器を作ってみたい」という野心に駆られるのかもしれない。

   「砂の器」は警視庁捜査一課のベテラン刑事と犯人の気鋭の音楽家が主人公で、刑事の執念の捜査と登場する人びとの運命の哀しさが描かれる。今回はベテラン刑事とコンビを組む所轄警察署の若い刑事・玉木宏が主役というわけで、犯人役は佐々木蔵之介、ベテラン刑事役は小林薫、ほかに山本學、大杉漣、西村雅彦、小林稔侍、橋爪功、江波杏子などの達者な役者たちが顔を揃え、脚本は竹山洋。これだけでもかなり楽しみなドラマになりそうだ。今回はベテラン刑事ではなく、所轄の若い刑事を主人公に描かれる

   もうひとつの関心は、その後に音楽家となる少年と父親が村を追われて放浪に出る理由。原作や映画は父親がハンセン病で、その偏見・差別のためとなっているが、2004年に放送されたTBS系では父親が村中の家に放火して30人を殺害したためと変えられた。j時代設定が変わったのと、いまだにハンセン病患者に対する間違ったイメージを持たれかねないという懸念からだったが、ドラマは正しいメッセージを届けるチャンスでもある。ハンセン病をどう描くのか、描かないのかも見どころの1つといえる。今回の「砂の器」は昭和30年代半ばという設定なので、原作や映画と時代は同じだ。(テレビウォッチ編集部)

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