自主避難なのか規制なのか―原発取材カメラも30キロ圏外で大ボケ映像

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   放送終了直前の午前8時20分すぎ、「最新の映像が入りました」と映し出されたのは、福島第一原発の遠望映像。左から2、3、4号機と並んだ3つとも白い煙を吹いている。3号機はきのう(2011年3月17日)から同じだが、2、4号機の白煙は何を意味するのか。わからないままだ。

被害状況も自衛隊が撮影

   3号機の白煙は保管用燃料プールの水が沸騰しているためと見られるが、これをめがけてきのう空陸から放水作戦が行われた。まず午前、自衛隊のヘリ4機が最大7.5トンという水のうから計4回、30トンを投下した。現場の放射線量は、87.7ミリシーベルトと高く、ヘリは高度300フィートからでもホバリングできずに、移動しながらの投下となった。どれだけが建屋に入ったかは確認できず。

安全といいながら、なぜ?

   夜の入って7時すぎから、自衛隊の特殊消防車5台が、これも計30トンを放水した。これも放射線量が高いため隊員は車外に出られず、放水を終えると素早く退避する方式で行われた。効果は確認できていない。放射線量に大きな変化も出なかった。諸葛宗男・東大特任教授は「連日悪化していたのが、8日目にはじめて安定したかなという感じをもった。外部電源も復旧するというし」と話す。しかし、外部電源の復旧なんて、初日にやるべきことだったはず。爆発や火災が何度も起こったいま、電源が確保されたからといってちゃんと機能するのかどうか。

   3、4号機の惨状は一昨日に自衛隊ヘリから低空で撮影された映像で初めて明らかになった。3号機は建屋の上部が完全に崩壊していて、鉄骨や残骸が覆っている中から白煙が上がっている。4号機は建屋側壁に大きなアナが開いていて、内部がチラリと見えた。東電は4号機のプールの水が確認できたと解説しているが、けさになって白煙が上がり始めた。ここも一刻も早く注水しないといけないのは間違いない。

   自衛隊は空陸からの作戦を続行すべく準備をしている。地上からの放水については、菅首相が石原東京都知事に要請して、東京消防庁の特殊消防車30台と要員140人が福島へ向かった。

超望遠レンズでやっと白煙

   「朝ズバッ!」は地震の当日まで4号機で作業していたという作業員の話を伝えた、それによると。当時1000人 くらいが作業していたが、地震のあとの避難は各自の判断でという指示で、ほとんどが自宅へ戻ったという。「残った人たちは怯えているでしょう。ボクらができるのは応援しかない」と言う。

   司会のみのもんたは周辺の汚染状況をとりあげ、「全く問題はない」と専門家に一蹴されていたが、「それならば、肌をさらすな、なるべき屋内にいろ、外ではマスクをしろと。なぜそういうことをいうのか」と食い下がった。

   それにしても、取材も30キロ以内は禁止という報道規制は何なのか。この日の白煙をとらえたテレビ映像も超望遠レンズによるもので、ただ白い煙が見えるだけだ。これだけの非常事態だというのに、報道各社がかくも従順なのはなぜ? 東電は自分で写真も撮れないでいるというのに…。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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