被災地に支援物資―企業のロジスティックス活用せよ

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   東日本大震災では、数十万人規模の避難者がいるとされ、全国には2000以上もの避難所があるという。そうした人々や場所に、支援物資を送ろうとする試みはあるが、物資が十分に行き渡っているとは言いがたい現状のようだ。それはなぜか。

   ロジスティックス(物流)が専門で、阪神淡路大震災の被災者でもあるという星野裕志九州大学大学院教授は「必要なところに必要なものを届けるためのシステムが完全に崩壊した」と言う。また「災害の広域性と孤立集落が多い」点で、今回は阪神淡路などとは比較にならない規模である。そうしたことが物資の輸送を難しくしており、物資が届くまでに時間がかかってしまう。

巨大な配送センター作り専門家が仕分け・梱包

   そんななかで、物資を効率的に届けるには、企業のロジスティックスを参考にして、取り入れるべきだという。具体的には、配送拠点となる巨大な物流センターを設けて、物資をそこに集約する。現在は各地から直接各避難所に輸送されていて、効率が悪く、交通渋滞などにもつながるそうだ。

   センターは東北地方の既存のロジ用施設を転用するのが好ましく、物資の仕分け、梱包といったことも素人がやるよりは、ロジスティックスの専門家がやったほうがよい。

   その一方で、統一、標準化された必要物資のリストをつくり、各避難所の避難者の人数、構成などに基づいて届ける。また、妊婦や高齢者などで個別、例外的な必要品がある場合は、そうしたニーズを把握し、対応していくといった方策が考えられるという。

ボンド柳生

*NHKクローズアップ現代(2011年3月22日放送「被害者に届け 支援物資」)

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