ヤッパリ!徳光和夫で日テレお得意「泣かせ地震ワイドショー」

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「ザ・サンデー NEXT」(日本テレビ) 2011年3月20日8時~

   初期の恐ろしい津波映像報道が終わったと思ったら、案の定、懸念した通りの傾向が出てきた。愁嘆場のつなぎ合わせである。日テレは確かに原発の爆発映像スクープ(筆者はみていない、ネット情報の受け売り)を撮ったり、被災地にいち早く取材陣が乗り込んだりと頑張っているのは認めるが、当番組はヤッパリである。
   北から順次被災地を取材しているのだが、「うそ、お母さんが逝ったら生きていけない」と泣く娘の顏や、東松島市での遺体収容シーンや、仙台では夥しい棺の並ぶ映像や、40歳の息子を亡くした父が、「誕生日に彼が贈ってくれた時計だ」と肩を震わせて泣き崩れる場面や、いづれも悲劇の人々の嘆き悲しむ姿が連続して映し出される。
   思わずもらい泣きしそうな場面ばかりだが、敢えて言うなら、災害報道という大義名分に胡坐をかいたこの局お得意の泣かせワイドショーとでも表現しようか、これが果たして災害報道の真っ当な姿かと疑問も湧く。司会が徳光和夫というのも気に障る。
   今回、NHKがおかしいと、それこそネット情報で批判されているが、土日のスタッフが人手不足で、以前からNHK土日の取材力がガタ落ちだったのは筆者も前から指摘していたこと。それでも、愁嘆場は個々の問題として(というほど考えてなどいないのかもしれないが)、淡々と全体像をプロの解説委員や記者を侍らせて伝える公共放送(!)の方が、泣かせの数字稼ぎよりはましだと思える。

(黄蘭)

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