石巻で犠牲…米国人教師テイラーさん両親「彼女はいつまでも日本の一部」

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   浅草・雷門、築地、そして秋葉原…。東京の観光スポットから外国人の姿が消えた。空港には日本を脱出する外国人の行列ができているという。地震発生の11日(2011年3月)から29日までに日本脱出した外国人は18万4600人に達しているとか。

   その一方で、津波に巻き込まれて亡くなった若いアメリカ人女性教師を悼む声が被災地やアメリカで広がっている。亡くなったのは宮城県石巻市内の小・中学校で英語を教えていたテイラー・アンダーソンさん(24)。

   地震発生時、中学校で英語を教えていたテイラーさんは生徒を避難させ、安全を確認したあと自宅マンッションに戻った。しかし、途中で津波に巻き込まれ、遺体が見つかったのは10日後だった。8月には日本での教師生活を終え、アメリカに帰国して結婚する予定だったという。

バージニアの卒業高校でも被災義援金

   「とくダネ!」スタッフがバージニア州のテイラーさんの実家を訪れた。遺骨と思い出の品々を持ち帰ったばかりの父のアンデイさん(54)と母のジーンさん(54)が暮らしている。

大切な人

   怖がる子供たちを励まし続けたテイラーさんの最後を聞いた父親は、「彼女を誇りに思っている。彼女は自分がしたかったことをして素晴らしい時を過ごしたと思う」と落ち着いた様子で話す。母親も「いつの日か家族で日本を訪ねて、彼女と日本に敬意を払いたいです。何らかの形で彼女の人生と名前は続きます。彼女はいつまでも日本の一部であり続けますし、本人もそう願っているでしょう」と気丈に語った。

   いま、テイラーさん両親と彼女が卒業した高校で、被災義捐金の募集が行われていて、この6日間で3万7000ドル(約300万円)が集まった。デーブ・スペクター(タレント)によると、「日本からアメリカへ留学したい学生のために、テイラーさんの名前を付けた奨学基金の設立計画も進められている」という。

クリスマスに贈った風鈴

   キャスター小倉智昭「(日米友好の)礎になってくれた大切な人ということです」

   実家の庭に面した窓で風鈴が「チーン、チーン」と風に鳴っている。去年のクリスマス、テイラーさんが両親に贈ったものだ。母親のジーンさんは「風鈴の音が聞こえると彼女を思い出します。彼女が私たちに呼びかけているんです」と遠くを見るような目で語ったのが印象的だった。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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