「汚染水」除去できるのか―オールジャパン絶望的なジレンマ

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   福島原発では、とにかく炉心や燃料プールを冷却しなければとんでもないことになる――と、大量の水を流し込んだり、注いだりして、そのおかげか、地上、大気への爆発的な放射能拡散はいまのところ、押さえ込めてるらしい。かわりに地下には、メルトダウンした核燃料由来と見られる強力放射能含有水が(圧力容器、格納容器、配管、燃料プールのいづくより、どのようなルートで漏れてるのか、それすら把握できないが)溜まってしまった。それも大量で、除去は難航している。

発熱する化け物

   「除去はいつまでかかるか、わからない。(汚染水を)くみ上げても、注水しているので――」(中島建・京大原子炉実験所教授)。水は必要だが、水を入れると、汚染水がどこからか漏れ、作業場所を汚染し、冷却機能復旧は遅れ、大気とは別ルートの汚染も深刻化しそうだという「あっちを立てれば、こっちが立たず」(大谷昭宏)のジレンマ。

あっちを立てれば…

   汚い爆弾庫、あるいは発熱する怪物と化した原発を相手に、人間は現に次々と判明する危機の応急処置に追われるばかり。東京電力などという一企業とその関連が主体となり、いかにも頼りないなんたら院やらなんとか委などが助言して、手に負える事態とは到底思えないところだ。

   作業員も足りないか、少なくとも今後、事態が好転した場合でも、気の遠くなる膨大な作業が待っていることを考えれば、それに備えて人員の手当、組織づくり、訓練なども政治主導で早急にはじめるべきではないのだろうか。かつての「国家総動員」、言葉を換えれば「オールジャパン」。竹槍でB29に立ち向かうよりは、まだ有望だと思いたい。

文   ボンド柳生 | 似顔絵 池田マコト
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