虎ノ門病院専門医「作業員被曝で提案」―聞く耳持たぬ東電

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   過酷な環境の中で日本の命運を背負い、何とか放射能漏れを食い止めようと努力している福島原発の作業員たち。ところが、食事は1日2回。それも朝食は非常用ビスケットに缶入り野菜ジュース1本、夕食はレトルトご飯に缶詰1個という粗食であることが明らかになったが、さらに人権を無視するような東京電力の対応を「とくダネ!」が取り上げた。

原発作業前に造血幹細胞採取

   東京・虎の門病院の谷口修一血液内科部長が29日(2011年3月)午後、次のような提案を行った。

医療機関が要請しているのに
「もし私の友人、家族があのような場所に行く場合、間違いなく造血幹細胞を採ってから行くよう勧める」

   万が一、作業員が1時間当たり500ミリシーベルト以上の被曝を受けたら、骨髄機能が低下して血液を作る細胞の移植が必要となる。その際、自らの肝細胞を使えば免疫反応が抑えられ、助かる可能性が高くなるというのである。すでに東電の下請け会社からは虎の門病院に2件の申し込みがあったという。

大量被曝の移植に備えるべきだ

   では、東電側はどう受け止めているのか。番組が問い合わせに返ってきた答えは、「作業員の放射線限度は1時間当たり250ミリシーベルと定めている。いま提案を取り入れる前に、この限度を超えない範囲で管理していきたい」だった。

   これにはキャスター小倉智昭が怒った。

「想定外のことが起こるといけないから医療機関が要請しているわけで、聞く耳持たないようですね」

   2号機タービン建屋の外で見つかった汚染水は、15分もたたずに上限の250ミリシーベルトに達する高い放射線量が計測されている。それにもかかわらず、勧告を一顧だにしない東電の冷淡な態度には呆れるほかない。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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