2024年 3月 29日 (金)

東北のモノ作り再生できるか?早くも始まった「日本回避」

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   東日本大震災から3週間余り、被災地はいまだ瓦礫の山また山の無残な姿を晒したままだ。被災者たちからは復興の掛け声が上がり始めているが、その一方で日本経済の一翼を担ってきたモノづくり産業への打撃の大きさが浮き彫りになっている。

   中部地方や九州に次ぐ自動車やハイテク産業の一大拠点が一瞬にして破壊されてしまったわけだが、打撃は東北地域だけにとどまらず、日本の国際競争力に暗い影を落とすからと心配するが高まっている。

   「クローズアップ現代」は東北地方の企業が受けた打撃の大きさと危機に直面する日本経済再生の道を探った。

阪神淡路と大きく違う深刻度

   太平洋岸沿いに点在する東北の産業は、大集積地のような目立つ存在ではなかったが、技術力は評価が高かった。経済評論家の内橋克人はその理由をこう語る。

「東北のモノづくり、ハイテク産業にはいくつかの特徴があります。1つは産業地帯が固まっているのではなく、農村を含めて地域社会全体に広く散らばっていること。生活と生産が同じ場所にあった。特徴あるハイテク部品を作るという専門家が、地域全体で協働しているのが大きな強みだった。
   2つ目は地域の中で生産が完結するのではなく、東北地方で作られたモノは日本のハイテク産業、自動車産業の一環としてあった。東北がこういう形(被災壊滅)になると、日本の自動車産業、ハイテク産業が大きな困難に襲われてしまう。ここが阪神淡路大震災との大きな違いです。
   3つ目はハイテク産業にかかわってきた東北人の技能の高さ。東北独特の律義さとか、責任感、忍耐力の強さが根こそぎダメージを受けた。大変残念」
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