ダークダックス60年80歳の引退…「銀色の道」いまの日本にこそ

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「ありがとう!ダークダックス~激動の昭和平成を歩んだ60年~」(NHK BS2)2011年3月29日21時45分~

   憂鬱な放射能漏れのニュースばかり見るのに疲れて、回した当番組に癒された。1月7日にはトップテナーの高見沢パクが亡くなり、リードテナーのマンガさんは長患いでいない。喜早哲ゲタと遠山一ゾウの2人だけになってしまったダークダックスがこれで辞めるという。
   三宅民夫アナの司会で1時間半、過去の映像ばかりだが、彼らのサクセスストーリーを辿った。慶応義塾ワグネルソサエティの出身で2人は現在80歳だが登場した。相変わらず品がいい元慶応ボーイたち。昭和26年のクリスマスに結成されて丁度60年第一線で来たのだ。
   エピソードで面白かったのは、ロシア民謡ばかりでなく、日本の叙情歌、ジャズ、民謡、流行歌などジャンルを問わず大ヒットを飛ばした彼らが、実はオリジナルの持ち歌がほとんどなかったのである。どこかで拾ってきた民謡や替え歌に新しく詩をつけたり、4人用に編曲したりして、それが大ヒット曲に化けたという。例えば、ヒット曲「雪山賛歌」はアメリカの「いとしのクレメンタイン」である。
   ダークが登場する時の定番「銀色の道」は、歌詞を見ると暗い夜道が続くが頑張ろうというような内容だ。正に今、未曾有の大災害に心沈む日本人を励ますような歌で、意図したかどうかわからぬが、この時期の音楽番組として素晴らしかった。最後に出た映像は、2年前にパクもいて、客席からマンガさんも登壇して、4人揃った時のこと。でも、人間は老いて、必ず死ぬのだと思い知らされた絵でもあった。

(黄蘭)

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