大竹まこと、マイク眞木―こんな時こそ気張らない男の頼もしさ

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   肩が凝ってしまってしょうがない。地震からおよそ1か月。ずっと緊張していた体と心がようやく音楽や笑いで和らいできたかと思ったところに、最大級の余震。緩んできた心と体は緊急地震速報の警報音で再びキュっと固まってしまった。

   震災以後、からだメンテナンス業界とでもいおうか、マッサージや整体、アロマセラピー関連に携わる人たちが、体と心をほぐす簡単な方法を教えてくれている。なかには被災地の避難所でもできるというものも。物資が少なく、狭い空間でもできるマッサージとして紹介されていたのは、ラップの芯を使った方法。足裏やふくらはぎに太もも、肩や背中、首に芯をリズミカルにコロコロと転がしていくだけ。あまりにも簡単すぎて驚いてしまう。さっそくトライ! これがなかなか気持ちいい。コロコロというよりはゴリゴリという感じでさすっていくと、体がポカポカと温まってくる。これで少しは肩コリはじめ、全身のコリが解消されるに違いない。

   「病は気から」というが、確かに肩に力が入っている人ほど肩コリが多い気がする。反対に、肩に力が入らず、いつでも自然体な人が「ひどい肩コリで大変!」と言っているのは聞いたことがない。もちろん私は前者。自然体に憧れてイロイロとやってみるのだが、結局はどうも力が入って、製薬会社の某CMよろしく「固まった…」になってしまうのだ。

「応援しています!」「頑張りましょう!」ばかりでは疲れる

   肩に力が入っていない人。いつも自然体の人。ある日の生放送ラジオ番組に2人の気張らない男性がいた。番組の長である大竹まことさんとゲスト出演したマイク眞木さん。以前、マイクさんのメッセージソング「フレーフレー日本人」について書かせて頂いた。その曲を持って出演したのが、文化放送のお昼の人気番組「大竹まことのゴールデンラジオ」。仕事でお世話になった番組のMプロデューサーの計らいで出演が実現したのだ。

   大竹さんとマイクさんによる「きばらない」男たちのトーク。大げさに笑いをとるわけでもなく、まるで茶飲み仲間のように淡々と話を展開していく。2人はコーナー前に「どうも~」と軽く挨拶をしただけで打ち合わせは一切なし。スタジオに入るのもコーナー開始1分前。放送開始からは1時間以上。すでに番組としての独自の空気や流れができ上がっているところに、ゲストは突然放り込まれるわけだ。

   そんな状況でも我関せずのマイクさんと、アンケート取材を基にした台本にはまったくお構いなしの大竹さん。「一人でいる時間ってさびしくないんですか」「あんな何にもないような場所に引っ越してつまらなくない?」と、マイペースながらも時に毒舌を交えて独自の視点でインタビューをしていく。

   マイクさんも想定外の質問がきてもなんら動じるところがない。

   「朝日が昇って、ちょっとゴソゴソ仕事して。でも疲れたら昼寝して。それで日が落ちたら眠るんだよ」な~んてオキラクな話をしている。この有事にあまりにも気の抜けた話なのだが、これも大切なことではないだろうか。誰もが「応援しています!」「頑張りましょう!」と力の入ったことばかりでは疲れてしまう。いずれその反動が起きるだろう。ピンと張りつめたバネには遊びの部分が必要。

   今はスピードばかりが問われているが、肩に力を入れずゆっくりと歩みを進める。長くかかる復興には、その精神も忘れてはいけないことだろう。

モジョっこ

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