池上彰まだ出まくり―テレ東らしい視点「大国の虚像」なかなか…

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「池上彰の世界を見にいく! 拡大SP」(テレビ東京)2011年4月3日19時~

   3月でテレビはやめると言ったと聞く池上が出まくっている中の1つ。他局と同工異曲かと思ったら、テレ東らしく一味視点が違っていて案外面白かった。アメリカと中国とロシアを側面から取材したものだが、アメリカは創造博物館と進化論の博物館との比較だ。創造博物館というのは、この世の成り立ちが総て聖書に書かれた通りであるとする考え方に則って展示も作られているミュージアム。
   何が驚いたといって、会場に来ていたある一家は、変な進化論を教えられたら困ると、子供たちを学校にもやらず家庭で教育しているという。日本ならさしずめ義務教育を受けさせない罪で親は手が後ろに回るが、アメリカではそんなことはないらしい。聖書に従えば類人猿などは存在せず、代りに出てくるのはノアの方舟だ。池上が少々苦笑いをしながら、ここは「テーマパークです」と皮肉る。
   さらに凄かったのは銃砲店の取材。郊外の大型店には女の2人連れ客もいて、店の裏側では試射も出来る。1年間に10,000人以上が銃による殺人で殺されるとんでもない先進国(!)である。筆者はアメリカで怖い目に遭ったことはないが、はっきり言ってこんな国には絶対に住みたくない。皆が何で行きたがるのか理解できない。
   他に中国の重慶で取材した格差問題が秀逸だった。80㌔の荷物を人力で運んで僅か65円稼ぐポーターの実家は水道もガスもない貧しさで、取材中警察官がやってきた。密告社会なのであった。

(黄蘭)

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