2018年 7月 20日 (金)

「第2のチェルノブイリ」もはや海を守るか陸を守るかの選択

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「海外からチェルノブイリ原発事故と一緒に考えられたら、日本に行きたくないし商品は買いたくなくなる」

   福島第1原発事故が最悪のレベル7に引き上げられたことで司会の加藤浩次がこう吠えた。確かに、近寄りたくないとチェルノブイリの時に感じた印象が、海外でそのまま日本への印象になって跳ね返ってきているのだろう。

   そのレベル7の波紋、今後どんなことが予想されるのか。

レベル7でも下の方

海外から見れば

   レベル7は事故の深刻度を現すINES(国際評価基準)の評価の中で「最も深刻な事故」にあたる。ただ、死者約30人、被ばく作業員約24万人を出したチェルノブイリ原発事故(1986年)のレベル7と同じというのは解せない。

   加えて、大気中に放出された放射線物質の総量が原子力安全・保安院の試算では、放射線ヨウ素131に換算して37万テラベクレル(原子力安全委員会の試算は63万テラベクレル)。チェルノブイリの520万テラベクレルに比べまだ10分の1だ。

   加藤も「テラという数値が理解できないし、どう評価していいかわからない」と言う。これに原子炉熱工学が専門の文沢元雄(湘南工科大教授)が次のように答えた。

「テラは国際的な単位の一つで『兆』を意味し、非常に大きな数値だ。今まで放出された量は確かにレベル7の範囲に入っており評価には根拠はある。しかし、レベル7の中でもさらに10段階に分けて考えると、チェルノブイリの7.5に対して、福島原発は7.0で一番低い方だ」

海洋放流は計算除外

   「今後の見通しは?」という加藤の問いに、文沢は「あくまで冷やし続けなければならないのが原子炉の宿命。時間当たりの放出量はおおむね下がってきていて、その意味で冷却は悪戦苦闘ながらうまくいきつつある。あとは海を守るか、陸の人を守るかの選択だ」と話す。

   試算には海への放射性物質放出は計算に入れていないようで、それを計算に入れたらやはり『最悪の事故』に違いないのかも……

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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