それじゃ犯人捕まらないぞ!間抜けに見える佐々木蔵之介ハンチョウ

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「ハンチョウ~神南署安積班~シリーズ4」(TBS)2011年4月11日19時~

   期首だというので張り切った2時間スペシャル版である。長寿番組を除けば、あまりヒット作のないこの局としては、当作品はシリーズ4まできたトラの子の物語。自然とリキが入る。いきなり2011年の6月(おいおい、まだ6月は来てないぞ)にハンチョウ安積剛志(佐々木蔵之介)が狙撃されて路上に倒れるシーンから始まった。
   相変わらず仏頂面のハンチョウだが、今回は更に爆弾犯人の連続殺人事件なので強面の×2だ。金目当ての強奪か、あるいは何らかのテロ事件と思われていたのが違っていて、かつて未成年者3人の乗った車に両親と妹の3人を轢き逃げされた男の子が、20年後に次々と復讐してゆく話だ。脚本はまあまあだったが演出が間抜けていた。
   例えば、轢き逃げ犯の1人(近藤芳正 好演)が子連れと再婚して妻の姓を名乗り、おずおずと生きている。安積らは彼が残された3人のうちの1人だと突き止めて、身辺警護を申し出る。何度かやり取りがあるのだが、妻と娘には前歴を隠しているので、刑事と話す時は職場の外だったり自宅近くの公園だったりする。
   ここでの演出がノー天気。静かな住宅街の公園で男が数人(刑事たちは強面スーツ姿)が話しているだけでも近所の耳目を惹くのに、大きな声で喋る。内緒の話が周囲にまる聞こえだろう。また、最後のクライマックスで、犯人が延々と恨みを述べ、安積が諭す場面でも警官たちは立っているだけ。普通スキを見て飛びかかるはずだ。

(黄蘭)

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