2024年 4月 25日 (木)

長期化で深刻になってきた高齢者の「避難所症候群」

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   避難所生活が長引き、健康を害する高齢者が増えている。睡眠不足やストレスが溜まり、体に大きな負担となって病気になってしまうのだ。市町村の役所機能が喪失してしまったこともあって、「食事や生活が整わない限りリスクの高い状況続く」(被災地で治療に当たる医師)という。

半分の人に血栓

   国立感染症研究所が被災者の健康状態を調査したところ、震災から1週間後ぐらいからインフルエンザ、破傷風、肺炎、胃腸炎などの感染症が増え、時間の経過とともに脳卒中や心筋梗塞、エコノミークラス症候群など命にかかわる病気が目立ち始めたという。

   現在、宮城県石巻赤十字病院が中心となって血管の検査を行っているが、高齢者にかなりの確率で血栓ができていることが分かってきた。

   「検査した高齢者のうち、50%近い確率で血栓が見つかっている」(石巻赤十字病院医師)

   避難先の不自由な生活で体を動かすことが少ないだけでなく、津波に襲われた時に流木などに足腰をぶつけたり転んだりして、その打撲したり出血したところの血管内側で血液を固める成分が活性化し、血栓ができやすくなっているという。血液のかたまり、血栓が足の血管にでき、さらに大きくなった血栓の一部が肺に移動して血管をふさぐ。エコノミークラス症候群だ。

   さらに、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる高血圧も広がっている。岩手県大船渡市を回っている自治医科大の医療チームによると、多くの被災者の血圧が異常に高いという。最高血圧190~200を超える人がいて、160以上の人が79%にも達している。原因はストレス。肉親を失い、住まいや生活の糧を失った被災者は強いストレスに晒されている。避難所の不自由な生活もストレスの原因になる。

文   モンブラン
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