杏が引き込まれるママ友の壮絶な暗闇―演技下手のアップ物足りない

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「名前をなくした女神 第2回」(フジテレビ)2011年4月19日21時~

   普通の感覚で子育てしていた元キャリアの秋山侑子(杏)が、子供の健太を幼稚園に入れたところが、ママ友たちのイジメやシカトや嫉妬を見聞きして、女同士の壮絶な暗闇に引き込まれそうになってゆく話である。グルーブのボス格はレイナ(木村佳乃)、他に仕事を持っている利華子(りょう)や同い年のちひろ(尾野真千子)ら。
   以前、護国寺の境内トイレで春奈ちゃんという女の園児が殺された事件があった。同じ幼稚園に通う子供の母親が殺したのである。静岡の実家の庭に春奈ちゃんを埋めていた。筆者はその家も取材し、ある雑誌にこの事件について論評した。「何処にでも起こりうる事件」というのが結論だった。つまり、ママ友世界はそれほど息苦しいということである。子供を人質に取られ、わが子が遊んでもらえないと困るので、嫌でも母親たちと付き合わねばならないからだ。
   ボス格のレイナを含めて、見かけのセレブぶりとは裏腹に、ママ友たちは夫々が家庭に問題を抱えている。それが毎回暴かれてゆくのだろうが、春奈ちゃん事件の頃より現代が厄介なのは、メール時代だということだ。今回もメールで友達を誘ったことが嫉妬を呼び起こす。主演の杏はモデル上がりでスタイルがいいし、何しろ父親が有名人。次々にいい役をゲットしているが、はっきり言って演技は下手くそ。アップ多用のこのドラマではいささか物足りない。安達祐実演じる自殺未遂の母親の件が今後どう関わるか、乞うご期待。

(黄蘭)

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