2024年 4月 26日 (金)

知恵と技術で被災地支援する中小企業の心意気

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   必要は発明の母という。震災で困っている今だからこそいろんなアイデアが湧いてくる。そして、それを実用に生かす技術がある。日本の中小企業の強みだ。今朝(2011年4月28日)の「朝ズバッ!」は、独自の発想と技術で被災地を支援している中小企業を紹介した。

太陽光発電機と風力発電機

   大震災で津波の被害に遭った岩手県の大船渡魚市場。神奈川県相模原市の中小企業から無償で支援を受けた移動式の太陽光発電機で事務所の電力をまかなっている。「被災地がまず一番ほしいのは明りだろうと考え、救援隊を編成して届けました」と本田義廣社長。

   群馬県太田市の自動車部品メーカーは小型の風力発電機を提供する。風速1.5メートルで回転を始め、4時間で街灯12時間分の電力を供給できる。陸前高田市の小学校のそばに設置する予定。根岸澄子社長は「街灯が希望の明かりになれば」と話す。

組み立て・移動簡単―モンゴルのパオ風トイレ

   司会のみのもんたが感心したのが、茨城県北茨木市の工場にあるモンゴルのパオを模したトイレ。軽量鉄骨で組み立て、ビニールで囲ったものだ。広さは3坪ほど。排泄物はオガクズなどと混ぜて分解し肥料になる。

   考案した木口利男社長自身が被災者で、中学校に一晩避難した。その経験から、野菜を栽培する棚として販売していたものをトイレに転用することを思いついた。「今持っている技術をすぐに利用してもらおうと思いました」と木口社長。

   「中が見えているじゃないの」とみの。取材キャスターの岡安弥生は「これはモデル展示ですから透明のシートを使っています」と苦笑する。組み立て、取り外し、移動も簡単だ。

   岡安「私とみのさんでもできます」

   価格は40万円。6個の便器が備え付けてあり、10棟を無償提供することにしている。

   オイル・ショックのときに省エネ技術が進んだように、逆境を乗り越える多方面の日本の技術力に期待したい。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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