韓国は焼肉店抜き打ち検査-客も店も生食の怖さ知らない日本

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   「焼肉酒家えびす」チェーンの集団食中毒事件の続報として、業者の雑な生肉管理や焼肉の本場・韓国の事情を取り上げた。そこで見えてきたのは、デフレ不況のなか、安い生牛肉を疑問に思わず食べる食文化の変化とその変化に追いつけない行政の無策ぶりだった。

罰則ないから細菌検査せず

   ユッケ食中毒事件は起こるべくして起こったのか、たまたまの偶然なのか。「スッキリ!!」が生牛肉を食品衛生研究所に持ち込んでチェックしてもらったところ、恐ろしい実態が明らかになった。

   牛肉の塊に病原性大腸菌に見立てた蛍光顔料を塗り、まな板の上で切っただけで蛍光顔料が包丁やまな板に付着。肉の表面に菌が付着し、加工用と生肉用で同じ調理器具を使ったらどういうことが起こるか。0-111は室温20℃で15分置くと2倍に、6時間で1600万倍になるすごい増殖力を持っている。

   この検査機関で検査するには1件につき1万5000円の検査料が必要だが、罰則がないために食肉を扱う業者からの検査依頼はほとんどなかったという。

   焼き肉の本場・韓国では集団食中毒は2008年には354件7487人だったのが、09年は228件5999人と大幅に減っている。どんな食肉管理が行われているのか。背景のあるのは食品医薬品安全庁が食品衛生法に基づいて実施する抜き打ち検査。09年は69万5000件(1店に複数回実施)を実施し、2万9500店を摘発した。

90年代から女性にもユッケ人気

   キャスターのテリー伊藤はこんな指摘をする。

食べ物に恐れなくなった
「90年代ぐらいですかね、ユッケなどどんどん食べるようになったのは。(自分が)若いころは、若い女の人は食べなかった。ある時から急に、きょうは体調が悪いからと生肉を食べるようになった。これに加工する方の衛生意識が追い付いていけなかった」

   ロバート・キャンベル(東大教授)は「テリーさんの言うとおりですね。24時間どこに行っても安く何でも食べられる。食べ物に対し日本人の感覚が変わってきて、恐れがなくなった」

   食文化の変化は結構だが、冷凍、レトルト、刺身などと様々な食品が溢れ返るなかで、食に関する衛生に鈍感になったのかも。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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