2024年 4月 23日 (火)

首都圏液状化マイホーム「直せない」「住めない」「売れない」

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古地図でかつての地目確認

   といって対策はない。まずは、いま自分が住んでいる土地は以前は何だったか。これだけは知っておく必要がある。図書館の古地図の閲覧が増え、国土地理院のサイトの古い航空写真へのアクセスは倍増、地図専門店の客は7倍になったそうだ。

   宅地液状化の対処技術にはいくつかあるという。ひとつはマンション向け対策の応用で、モルタル注入による地盤の強化。羽田空港など大型施設で広く使われているが、戸建てだと500万円かかる。岩盤までコンクリートの柱を打ち込む方法はビルなみの強度だが、まだ実用例はない。床下4メートルまでコンクリートの四角いワクを埋め込む工法は100万円程度だが、建て替え、新築にしか使えない。いずれも、コストが課題だ。

   安田教授は「安い工法がまだ一般化していない。液状化の可能性を見るには、地質調査が必要。造成か建築段階か、どちらかで見極める必要がある。技術でも国が指針を出さないといけない」という。

   その通りだろうが、どれもこれから建てるときの話だ。すでに傾いてしまった家はどうなるのか。前出の石川さんが「宮城の人に較べれば ねぇ、あっちはなくなっちゃったんだから」といっていたが、これも辛い話だ。1万7000のドラマは終わらない。

ヤンヤン

*NHKクローズアップ現代(2011年5月9日放送「住宅は大丈夫か 見落とされた液状化対策」)

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