福島原発「収束の工程表」改訂-汚水浄化の放射能どう処理?

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   東京電力はきのう(2011年5月17日)、 福島原発の「収束の工程表」の改訂版を出した。1か月前に出した最初の工程表が、 その後の原子炉の状態などから修正を余儀なくされたものだが、日程は当初のものを守れるとしている。

冠水から循環注水に変更

   5月に入って1号機の建屋に人が入り、また事故直後の記録などが整理されたことで、原子炉の状態がそれまで考えられていたより悪いことがわかった。改訂版はそれらをもとに作られた。

作業は大丈夫なの?

   技術的面で大きな変更は2つ。1号機の格納容器破損で当初目指した「冠水」は不可能となっため、汚染水を循環、浄化して原子炉に戻す「循環注水」とすることになった。もともと圧力抑制室の破損がわかっている2号機と、多分同じ状態とみられる3号機は循環注水」の予定で、1号機も同じ方式になったというわけだ。

   京大の中島健教授が解説した。

「目的は燃料を冷やすこと。その燃料がメルトダウン で下に落ちてしまっているので、冠水方式は意味がなくなった。循環させるのは、汚染水の量を増やさないためで、いまのところこのやりかたしかない。いちばんの問題は浄化の部分で、かなり高濃度の汚染なので、それはいまフランスのアレバがやっている」

現場は「6か月や9か月ではむずかしい」

   赤江珠緒キャスター「放射能汚染が高いなかで、作業は大丈夫なのでしょうか」

   中島教授は「かなり難しいと思う。いまでも高いですから。ただ、3つを並行して進めることもできます」と話すが、第1原発の作業員は「6か月や9か月ではむずかしい。何年かかかってもおかしくない」といっている。

   東ちづる(女優)「最悪のケースを想定しているのか」などと聞いていたが、問題はそんな ことではない。教授が言った「処理施設で浄化しながら」というやつだ。「浄化」という言葉自体かくせもの。

   なによりも、何万トンという汚染水の放射性物質を「処理」したら、それが機器であれ建物であれ、とてつもない量がたまる。とても人が近寄れないものができてしまうはずだ。しかし、燃料の冷却のためには、この装置を動かし続けなければならない。その危うさ。

   ここを聞かないといけないのに、話は作業員の確保、自然災害、汚染水の拡散防止などと並べて終わってしまった。こんなもの、原子力工学の人が考えることではない。専門家には専門家しかわからないことを語らせないといけない。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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