2024年 4月 25日 (木)

「舞鶴・女高生殺害に無期」裁判員裁判だったら判決違った!?

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   京都府舞鶴市で2008年5月に女子高生(当時15)が殺された事件で、決定的な物証がないなか、一審判決が京都地裁で18日(2011年5月)あり、中勝美被告(62)に無期懲役(求刑は死刑)が言い渡された。

   「スッキリ!!」のコメンテーターから「裁判員裁判だったら違う結果になった可能性も…」との指摘も出た。

直接の物証なし

   裁判のポイントになったのは、中に似た男と若い女性を見たとする目撃証言と現場に設置された防犯カメラの画像、「知人男性が被害者のポーチや衣類を川に捨てるのを見た」という中の供述の3点だ。

   判決では、目撃証言やカメラの映像の男女は被告と被害者の特徴と矛盾しないと判断。とくに、中の「ポーチを捨てるのを見た」という供述については、公表されていなかったポーチの色や形は犯人しか知り得ない秘密だったと指摘した。

   判決言い渡し後、中は「裁判長」と呼びかけ、「私は無罪です」と3度繰り返し、弁護側は控訴の方針。

   元東京地検検事の若狭勝弁護士は、「本人が完全否認をしていて、状況証拠だけで有罪にするということはかなり難しい部類の裁判。被告以外の者が犯人の可能性を否定しきれない状況がありうる」と言う。

被告の印象で「無罪か死刑」

   弁護士の本村健太郎も次のような疑問を呈した。

「疑わしきは被告の利益という刑事裁判の鉄則からすると疑問のある判決で、無罪なってもおかしくないケース。目撃証言も被告に似た男が若い女と歩いているのを見たというだけの証言だし、防犯カメラの映像も非常に不鮮明で誰か見分けがつかない。
   今回の裁判は裁判員制度が導入される直前に起訴された。検察寄りの判断をしてしまう傾向があるといわれる職業裁判官3人により行われた裁判で、もし裁判員裁判だったら違う結果になっていただろう」

   本村の疑問にキャスターのテリー伊藤が、「過去にこの被告は女性に関した犯歴があった。裁判員には『またか!』と心の中で思う人もいるんで、本村さんが言っていたような答えが出るとは限らない」と反論する。反論の趣旨がよく分からないが、テリー自身にかつてそんな先入観を持った記憶があったのかも…。「またか!」という印象を強く持った裁判員が多ければ、逆に求刑通りの死刑判決のなることもあり得るわけだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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