「佐藤浩市・井上由美子」に期待空振り!時間無駄にした凡作SP

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「最後の晩餐 刑事・遠野一行と七人の容疑者」(テレビ朝日)2011年5月14日21時~

   脚本は井上由美子、主演は佐藤浩市、2時間30分のドラマスペシャルとなれば期待して見てしまうのは当然だが、見事な空振りだった。時間を無駄にした凡作である。刑事もののテレ朝、図に乗るな。
   東芝浦のイタリアンレストランが、開店の日に9人客を集めたところで何者かに放火され、客の3人が焼死、残る6人も現場からいなくなる。つまり皆が怪しい。専任取調官の遠野(佐藤浩市)は彼らに面会する。過去の怪しい女社長(黒木瞳)や衆議院議員(中尾彬)や妻殺しの前歴ある廃品回収業者(西田敏行)など、一癖も二癖もある奴ばかりで、あるいは全員が共謀した事件かとも思わせる。
   アガサ・クリスティの傑作小説「オリエント急行の殺人」は同乗者全員が犯人という面白いトリックだったが、そのパクリは気が引けると見えて、犯人はかつて恋人を殺された、この店のオーナーシェフ・八木沢(成宮貴寛)だったというのがオチだ。何が気に入らないと言って、店に掲げてあるレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」のレプリカが、タイトルにもなっているのに、さしたる重要な意味ももたされていないということ。ダン・ブラウン(「ダ・ヴィンチ・コード」の著者)の真似をするんじゃないよ、下手くそ!
   SPと銘打った長尺ものは、大抵、過去の事件の恨みからという謎解きが多い。秋葉原事件に見るように、現実は過去の恨みも何もなくて、不条理とも見える殺人が起きているのだ。ドラマの方が古い。

(黄蘭)

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