海水注入中断が一転「続いてた!」―ワイドショーも困惑の「続報」

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<今週のワイドショー通信簿>福島原発1号機の海水注入は実は中断することなく続いていた。今週初めには首相官邸と原子力安全委員会の班目春樹委員長が、海水注入による再臨海の可能性について「言った」「言わない」の言い合いとなり、細野豪志首相補佐官が訂正文を出す騒ぎに発展、ワイドショーも「どっちがウソついてる?」(TBS系「朝ズバッ!」)、「2か月前のことやり合ってる場合か!」(フジテレビ系「とくダネ!」)、「班目委員長いまだ責任逃れ」(日本テレビ系「スッキリ!!」)と舌鋒鋭く取り上げてきた。

   ところが、海水注入は続いていたということなら話はまったく違ってくる。金曜日(2011年5月27日)の放送は各番組とも困惑しきりで、どことなく言い訳じみていた。あっさり頭を下げたのは「とくダネ!」。司会の小倉智昭が「なんの騒ぎだったんでしょうかね、アレは」と言えば、笠井信輔アナも「こんな発表があるとは思ってもいませんでした」とシレッとしたものだ。

「風呂の水を止めたとかいう話じゃない」

   海水注入の継続を独断で指示した福島第1原発の吉田昌郎所長を英雄視して切り抜けたのが「朝ズバッ!」。「現場の人には心強い味方」(吉川美代子・TBS解説委員)、「気骨を持って懸命に事故対策」(司会のみのもんた)と、注水中断を前提に「どっちがウソつき?」とやっていたのを忘れてしまったかのようだ。

   テレビ朝日系「モーニングバード」はむしろ正論で攻めた。原発秘密主義は東電内部の「原子力村」と呼ばれる原発部門の独走に原因があるとして、吉田所長が注水継続したのも、結果はよかったものの、本社の意向さえ無視する体質の危険性を指摘した。

「風呂の水を止めたとかいう話じゃないんだから。記録もなかったら検証もできない」(作家・吉永みち子)

   原子力村グループは本社だけでなく、政府・国民も軽視し、それが情報隠し・情報後出しにつながっているということだろう。(テレビウォッチ編集部)

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