2024年 4月 20日 (土)

「柏ママの放射線だより」測定器持ち歩いて携帯発信2000人

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   福島原発事故による放射脳汚染へのお母さんたちの心配が治まらない。放射線測定器を買って携帯で発信したりと、大きな輪になっている。

   先週はじめ、福島県内のお母さんたちが文科省に校庭の規制基準を厳しくするよう求めた。国は年間の被曝の暫定基準を20㍉シーベルト(mSv)としたが、これは国際基準の「1~20mSv」の中の最高値。これに異論があるとして、小佐古敏荘・東大教授が内閣官房参与を辞任したことから、不安をもったお母さんたちが行動を起こしたのだ。高木文科相は27日(2011年5月)、 「当面年間1mSv以下を目指す」と事実上の方針転換を発表した。

   ところが、話はこれで治まらなかった。各地でお母さんたちが放射線測定器を手にして、自分たちで環境測定を始めたのだ。東京・秋葉原の電気店では、2万円から5万円もする測定器が大変な売れ行きという。

自宅周辺、公園、幼稚園を毎日計測

   2人の子をもつ千葉県柏市の主婦も、測定器で自宅周辺や公園の砂場など、子どもたちが触れるものを毎日測っている。「5万円だった。本当は自分が買わなくてもいいものなのに」と言う。幼稚園の砂場が心配だったので、測りたいといったが断られ、市も動いてくれなかった。ならばと、測定結果を携帯で発信したところ、他のお母さんたちから反応があって、いまでは「柏ママの放射線だより」として、2000人からのネットワークになった。グ ループはいま砂場の除染などを働きかけている。

   モニバーが取材した日の測定結果は、国の発表数値の4倍だったが、これは測定場所、方法によってあり得る差だ。しかし、ある幼稚園はすでに園庭の土を自費で削って、測定値を3分の1から4分の1にできたという。

   園長さんが子どもたちが使うシャベルをみせてくれた。3年間使ったものと新しいものをくらべると、4、5センチもちびている。「子どもたちはこれだけ使っているんです」

   前田典子(モデル)「私たちはいいけど、子どもが心配ですと皆いっている」

    取材した原元美紀アナは「測定器をお守りのようにしているんですが、測ることで風評につながる可能性もあって、お母さんの中には心配しすぎじゃないかという声もあって、いま割れている」ともいう。

   名古屋大の井口哲夫教授は電話で、「健康被害が出るレベルではないと思うが、数値がないと風評が起る。今回は数値があるので、専門家によるきちんとした評価が望ましい」という。

   司会の羽鳥慎一「悪い数値が出ても、わーっとはならないと思いますね。コミュニティーがやってると」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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