中国で子ども将棋ブーム「頭の回転早くなる」「算数の成績上がった」

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   江戸時代から続く日本伝統のターン制ボードゲーム「将棋」。昭和の時代などは大人も子供もすなるゲームの王様的な地位にあったと思われるが、いまはいろんな娯楽がよりどりみどり。3Dでリアルでリアルタイムなビデオゲームなども巷にあふれている。素朴で古くさい将棋は衰退傾向にあると思っている人も少なくないだろう。

   ところが番組によれば、全然そうじゃないそうだ。将棋人気はまったく衰える気配がなく、とくに子供の将棋人気は上がっているという。将棋大会に参加する子供はこの10年で10倍になり、町の将棋道場には子供がいっぱいだ。なんでも、「考える力」が養えるなどとして、子供に将棋を勧める親が多いからだそうな。「親が子供にやらせたい趣味のトップクラスになっているのではないか」(棋士・青野照市九段)

12歳の天才少女「日本の女流プロ大会」出場

   また、将棋といえば、同種のボードゲームのチェスや、中国人棋士が活躍する碁などにくらべて非常にドメスティックな印象が強かったが、近年は海外、とりわけ中国で広まりを見せているそうな。その代表的な例が中国の天才少女、張天天さん12歳。国内の大会での圧倒的な強さで注目されて、先頃、日本の女流プロ大会に招待選手として出場した(結果は1回戦敗退)。

   天天さんの母親は、将棋で学校の成績も上がったと喜んでいる。「将棋の対局で記憶力が鍛えられる。そのおかげで漢字や英単語を覚えるのが得意になった」。

   北京の小学校では詰将棋などを授業の題材に取りあげるところがあるそうな。「考える力がつき、算数の成績が上がった」と小学校教師。女子児童は「将棋のおかげで頭の回転がよくなった」など、海を渡った将棋の御利益はあらたかなようだ。

   それにしても、いまなぜ将棋? 将棋というゲームのユニークな点は、相手から取った駒を自分で活用できるというルールにあるという。それがそんなにめずらしいの?と思うかもしれないが、これは世界に類がない特殊なルールであり、ゲームの複雑さを増し、中国の人をも惹きつけているそうだ。

ボンド柳生

*NHKクローズアップ現代(2011年5月31日放送「中国天才少女あらわる~見直される『将棋』」)

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