2018年 7月 18日 (水)

福島・飯舘村並み―東京の下水汚泥焼却施設周辺「放射能」

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   福島原発事故による各地の放射線量の変化が毎日発表されているが、測定場所によって数値が異なる。東京・江東区のお母さんたちがつくる「NO!放射能 江東子ども守る会」が独自の調査を始めたところ、思わぬ結果が出た。

空気中に汚染ダスト

   東京では新宿区内のビルの高さ18mと1mで測っているが、地表や排水溝、草地ではより高い値が出る。「守る会」が5月21日(2011年)から3日間、神戸大の山内知也教授の協力で行った測定でも、軒並み高い数値が出た。

同じくらいの数値

   なかでも高かったのは、東部スラッジプラントという下水汚泥の焼却施設周辺だった。1時間当たり0.22マイクロシーベルト(マイクロSv/h)は、福島県に定めた子どもの年間被曝量1ミリシーベルトを上回る。山内教授は「空気中にダストが舞っているのではないか」という。

   都内にもうひとつある大田区の南部スラッジプラントの内部を調べた柳ヶ瀬裕文都議によると、新宿が0.06マイクロSv/hのときに3.08マイクロSv/hだった。消却した灰である。周辺では0.09マイクロSv/hに落ちたが、直後に下水道局が調べた結果も2.69マイクロSv/hだったという。

   司会の小倉智昭「飯館村へ行って測った時と同じくらいの数値だね」

   江東などをルポした医療ジャーナリストの伊藤隼也は、「一般にもまだあまり、認識されていない」という。

焼却処理で濃縮―どんどん増える野積みの灰

   下水処理で出た汚泥はプラントで焼却され、一部はコンクリートなどに混ぜられて再利用されている。しかし、下水には雨水が含まれており、当然、放射性物質も含まれる。それが焼却で濃縮される。5月に福島での汚染がいわれて以降、各地で高い値が測定されているが、国の指針が固まらず、コンクリート原料に出すこともできず、野積みの灰がどんどん増えている状態だ。

   中野美奈子アナ「煙突から出る煙もですか」

   小倉「働いている人は防護服を着ているの」

   笠井信輔アナ「着ているところもあります。内部はそれくらいの状態。ただ、施設の外では福島の基準値よりは低い」

   伊藤は「5月12日まではコンクリート用に出荷されていたので、コンクリートになっているだろう」という。

   小倉は「施設の近くの人もちょっと嫌だろうね」と心配するが、問題はもっと深刻だ。 焼却した灰をどうするか。どんどんたまっていくのに、政府から方針が出てこない。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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