「夏の電力不足」火力が頼み!サビだらけ老朽発電所ガンバレ

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   福島原発事故をきっかけとして、全国各地で検査中の原発が再稼働できなくなるなど、夏の電力供給への不安は全国に広がりつつある。そんななか番組は「原発停止 広がる波紋」と称し、浜岡原発が全面運転停止となった中部電力の供給対策を主に取り上げていた。

   同原発は「電力量の2割を供給する事業の核の発電所」(同社社長)だった。それを失いながらも、「一律に使用を制限するとか、計画停電は絶対に避けたい」との思惑のもと、代替手段として40年モノの老朽化した火力発電所の再稼働を決めた。発電効率が悪く、長い間運転停止していたという代物だ。

雨漏りや歯車腐食

   結局のところ、代替エネルギーとしていますぐ頼れるのは、昔ながらの「火力」のようだ。東京電力なども、火力のフル稼働などを当て込み、夏の供給予測を上積みしているらしい。だがしかし、老朽化した火力発電所なるものは、本当に頼れるのだろうか――。

   視聴者のそんな不安を一層かきたてたのは、愛知県にある武豊火力発電所の作業現場に入ったカメラだった。サビや腐食が目立ち、「上から雨の雫が落ちてきます」などと作業員が注意をうながす。ボイラーに燃料を供給する装置は、歯車がさびついて、動きが悪いそうだ。電気系統でもトラブルが相次いだが、来月下旬の再稼働を目指しているという。

   「『いざ鎌倉』の発電所と呼んでます。何かあったときに最後にはせ参じる」(発電所所長)という奥の手まで使って、中部電力は夏の最大需要の105%を確保するめどが立ったという。ただ、本来は10%の余剰は確保したいところで、「自前の供給力をかき集めても、やっぱり5%しかいかないのか」(社長)というのが本音だという。

   「気温が急に上がる、もしくは大型の機がひとつ故障しても、危ないレベルになってしまう」と、社長も夏の電力綱渡りに不安を隠さなかった。

NHKクローズアップ現代(2011年6月7日放送「原発停止 広がる波紋」)

ボンド柳生

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