2018年 7月 21日 (土)

「JIN」と肩並べた「マルモ」―コメディぶつけた企画の勝利

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「マルモのおきて 第7回」(フジテレビ系)2011年6月5日21時~

   ついに瞬間視聴率21.1%まで上昇して、平均でも裏のTBS「JIN・仁」に数ポイントまで肉薄してきた当作品。フジが日曜日のTBSの牙城にドラマをぶつけた初めの頃は惨敗していたが、商売上手なフジ、企画の勝利でついに肩を並べるまでになった。しかも、大したものだと思うのは、当たるか当たらないかが難しく一種の賭けであるコメディで挑戦したことである。これが今のところ大成功!
   文具会社の苦情処理部署で働く冴えない高木護(阿部サダヲ)は、妻が家出し、本人も亡くなった親友の双子の忘れ形見、薫(芦田愛菜)と友樹を預かることになる。迷い犬も。親友の親戚は双子をバラバラにしか預れないといい、2人は一緒でなければ途端に元気がなくなる。仕方なく結婚もしていない護が親代わりになるのだ。
   独身俄か親のドタバタなのだが、現代の崩壊した親子関係に他人同士の俄か家族が、さりげなく真実を示唆する。例えば、疑似父親の護が原っぱでボール投げも碌にできない2人にキャッチボールを教える。家族で守ることを「マモル(言い間違えてマルモ)のおきて」と書いてみんなでまもらせる。育児ノイローゼで2人を捨てた母親(鶴田真由)が現れるが、結局名乗れずに悄然と去る。子役の芸達者も理由の1つには違いないが、居酒屋の大家(世良公則)を初め脇役に人材を配して、決してただのマンガチックな喜劇にはしていない所に局の力瘤が入っているなと思わせる魅力があるのだ。

(黄蘭)

採点:1.5
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