菅首相ハイテンション「顔見たくないなら法案通したほうがいい」
「とくダネ!」は番組冒頭にその日のメニューを見せているのだが、整体師殺害、高齢運転の車暴走など、ひと通り笠井信輔アナが並べ立てたあと、司会の小倉智昭が「珍しく政治がありませんが、動いてるんですよね」と言い出した。たしかに、菅首相の粘り腰にみんな疲れちゃった感があるが、小倉は「勝てば官軍といいますが、いま『菅軍』というわりには、周りを固めてくれる人はあまりいないようで」とひとり解説を始めた。
来週に内閣改造説
枝野官房長官、仙谷副長官、岡田幹事長、安住国対委員長の4人はもはや懐刀とはいいがたいなか、菅が1人がんばっている。20日(2011年6月)に復興基本法が通りそうだが、通ったら菅が内閣改造をやるらしいという話まであるという。
「復興大臣が必要でしょう。で、他の大臣も入れ替えようという亀井さんの入れ知恵もあったらしいんですが、短命かもしれないが、打つ手打つ手で粘り腰を発揮して、やるじゃないみたいな感じになってきている」
小倉も呆れ気味に感心する。
先の不信任案で自民党が支持率を下げた。国民の批判を恐れて公明党も会期延長では軟化している。岡田幹事長も3か月延長の途中で首相退陣もありうると示唆して、公債特例法案、第2次補正予算案と進むと、「案外、菅さんの逆転もあるのかなと新聞がちょろちょろ書き始めたりして、なにがなんだかわからなくなった」(小倉)
きのう(2011年6月15日)開かれた再生可能エネルギー法案を通そうという集まりに出た菅の様子が流れた。ニコニコ顔でこう啖呵を切って拍手喝采を浴びていた
「菅の顔だけは見たくないって人、結構いるんですよ、国会の中には。ホントに見たくないなら、早いことこの法案を通した方がいいよ」
孫正義社長「粘り腰すごい」
小倉「やけにハイテンションで、これも私がいる間に通そうという。で、孫さん (ソフトバンク社長)も、『その粘り腰はすごい。あと10年やってください』といった」(爆笑)
笠井が「追い詰められて支持を集めるなんて、もう源義経じゃないですか」と、これまた変なたとえ。
小倉「ボクらは菅さんのどこが悪いのかが見えない。瓦礫がどうとか、福島原発とか、いろいろいわれていることでも、菅さんの責任なのか、他の人だったらどうなのかよくわからない。きょうのニュースを見ると、仮設住宅なんか意外に進んでいる」
笠井「ただ、野党は菅さんがいるかぎり協力しないと言ってる」
小倉「岡田さんは会期途中で辞めるといっているが、辞めないかもしれない。それくらい混沌としてきております」