2024年 4月 23日 (火)

なぜ測らない放射能α線とβ線―国と自治体指示は「γ線だけ」

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   ポスト菅は「仙原幸彦」なんだそうだ。仙谷由人官房副長官、前原誠司前外相、枝野幸男官房長官、野田佳彦財務相の一字をとって並べたもので、このうち前原は外国人からの献金問題で蟄居中、枝野は菅直人と一蓮托生だから今回の目はないといわれている。

「仙原幸彦」次々消えて菅総理だけ驚異の二枚腰

   そうしたなかで野田財務相の名前がいち早く挙がったのは、「大島さん(理森自民党副総裁=筆者注)が『次の代表は野田でいい』と持ちかけたのに対し、仙谷さんは同意した」(さる官邸記者)からで、反小沢色も強くないから担ぐのに好都合なのだそうだ。だが、仙谷の本心は、野田を担ぐ構えを見せて党内外の反応を探ろうとしたのだと「週刊新潮」は読む。しかも、政界では、早々と名前が上がった候補がスンナリその座を掴むことはほとんどない。案の定、「週刊文春」が「野田佳彦財務相 摘発美容外科創業者から『政治資金』」とやってきた。

   彼の政治資金管理団体「未来クラブ」の政治資金報告書には2008年、09年にそれぞれ100万円ずつ、綿引一という人間からの個人献金があった。この人物、品川美容外科の創業者である。09年12月に、ここの池袋院で脂肪吸引手術を受けた女性が死亡し、警視庁が業務上過失致死容疑で捜査をしている。そのうえ、家宅捜索で捜査一課の極秘資料の写しが綿引氏のデスクから発見され、漏洩した捜査一課警部の強制捜査も間近だといわれている。こうしたいわくのある人間から個人献金があることを聞かれた野田氏は、返金も考えていると答えているが、彼の国盗り物語は第一歩から躓いたようである。

   そうなると、民主党最後の大物、仙谷をバッシングせよとなるのは週刊誌の必定。「キングメーカー・仙谷、何様のつもり?」(週刊現代)。「仙谷笛吹けど『大連立』踊らず」(週刊朝日)。「新『目白の闇将軍』になる『仙谷由人副官房長官』」(週刊新潮)。仙谷副官房長官の自宅マンションは豊島区目白で、田中角栄の旧目白御殿とは800メートルしか離れていない。だがここへきて、肝心の菅総理が驚異の二枚腰で、まだまだやる気を見せている。この永田町三国志、どういう結末を見るのか予断を許さない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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